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何を着るかについて

ふだんの生活でウエアといえばファッション性を求め勝ちだが、山ではこれも重要な装備のひとつ。 一歩間違えば、何を着ているかで生死を分けることだってあり得る。

写真上は5月上旬の奥穂高。標高3000m超え。同じ時期の鳥海山など東北の高山も同じ格好。 冬と変わらない。
アウターは私は上下とも雪山用のモンベル。昔のアウターは 綿が入っていたようだが、最近のものは見た目が薄手ですっきりして動きやすい。

天候次第では、雪山用アウターではなくレインウエアで代用することもある。ただし、雪面で 転んだとき、レインウエアは生地がつるつるなので滑ると止まりにくいようだ。もちろん雪山用でも 滑ったらやっぱり滑る。アウターは腕や脚などのサイドにファスナーがあって開閉できる。暑いときなど重宝する。

写真下は、同じ時期の秋田県内1000m級の山。夏服とあまり変わらないが、アンダーには冬用を着用している。 写真のTシャツの下は冬用のアンダーだ。 風避けにはレインウエアか、薄手のウィンドウブレーカーを持参している。念のためフリースもザックに入っている。

3月から5月の1000m以上の山なら、 吹雪くことも多い一方、晴れると暑い。気温に応じて調整できるように、ウエアをレイヤーする。 季節の変わり目はウエアに悩む時期だ。

帽子はタオルを巻いたり、バンダナを巻いたり、あまりこだわりはない。

6月はまだ山の上は寒い。薄手のアンダーシャツと薄手のインナーをレイヤーし、さらに上着を 用意すると安心。防寒にはレインウエアが活躍する。

7月、8月の登山でも、いくら暑くても長袖長ズボン着用。これは日焼けやケガ防止、蚊やアブへの ささやかな抵抗のため。 けれどやっぱり暑い日は涼しい格好がしたいので、半袖シャツに腕カバーを着用。
写真は、春山の格好と同じに見えるが、腕を覆う黒い布は日焼け防止の腕カバー。

沢登りのときも服装はあまり変わらない。山用ウエアだと速乾性で保温性もあるから 濡れてもあまり冷えないし、乾きやすい。
ただ、ザイルを使って肩がらみなどで下降するときなど、 襟のついたシャツの方が首を擦らなくて済むのでおすすめ。

夏-山スカとユニクロ

やっぱり気になる山スカ。履いてみると思った以上に何だか楽しい。
スカートはミズノのトレイルスカート。タイツはユニクロ。パーカーもユニクロ。 帽子もそうだったかな。
最近はユニクロのスポーツウエアが充実しているし、 安いしで服装にあまり頓着しない私は重宝している。
山スカで高山に出かけるときは、山の気温の変化には対応できる対策は欲しい。 夏山でも天気が悪くなると思いのほか冷える。

9月、10月も夏と同じウエアリングに、上着がプラスされる程度。寒ければレインウエアを着込む。
この時期、手袋もそろそろ用意したい。軍手でもいいし、専用の薄手のものでもいい。
また、帽子もそろそろ暖かいものを用意したい。
天気次第では防寒対策も必要。雪が降ってもおかしくない時期だ。

寒いとつい着込んで登り始めるのだが、スタート時は少し寒いかなぐらいでちょうどいい。
私の場合は、アンダーウエアが冬用となり、長袖Tシャツ等は夏と同じもの。多くてこれに一枚Tシャツをプラス。 あとは雪山用のアウター。

ボトムは、アンダーズボンに普通の山ズボン、そしてアウター。

帽子も、しっかりとしたものでないと頭が冷える。帽子は二重構造になっているのがおすすめ。 天候によっては目出帽も被らないと顔が凍傷になる。

そして私は冷え性なので手足の冷え対策が必要となる。 まずはグローブ。5本指は冷えるのでミトン。インナーとアウターの二重構造。これにカイロをプラスして カイロを握りながら登っている。予備のグローブもあったほうがいい。うっかり風に飛ばされたり、濡らしたり したら、冬場は凍傷になってしまう。

足にも靴用のカイロを入れる。これでかなり足の冷えは解決した。 それからお腹にもカイロ、または腹巻き。内蔵が冷えると手足に血液が回りにくいようだ。