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太平山 宝蔵山経由

登山日
2009年4月18日
コースタイム
登山口   08:27
宝蔵山  12:10
山頂    13:10
下山   15:00

じゃあ、12時ごろに集合ね。
ということでT中さんとランチの集合場所は
太平山山頂。
私は仁別森林博物館前から宝蔵岳経由で。
T中さんは赤倉コース経由。

T中さんのクルマを見送るなり、山頂一番乗りを目論んで
早々に出発する。
夫婦杉などの見学コースがあるため、とっかかりは遊歩道。

意気揚々と出発したものの、さっそくではありますが
登山道を見失う・・・。
見学コースを無駄に一周し、工事のために荒れた道に翻弄され、
進むのだが「このまま行ったら沢登りだよな」という事態に陥り、
完全に道を見失う。

どこを登っても尾根伝いのコースに出るようなので
急斜面をちょこっと薮こぎ。なんとか登山道が見つかった。
見つかった登山道はきれいで立派で、どうやってこれを
見落としたのか、自分が不思議。

しばらくは樹林帯を進むが本日は、かわいらしいイワウチワが
そこかしこに群生。はじめて生で見て見とれました。

こちらはイワナシ。ピンクがかわいらしい。
本日はここでしか見つけられなかった。

尾根に出てからは緩やかでのんびり歩き。
ところどころ、笹で登山道が見えにくくなるものの細い尾根伝いなので
もはや迷うこともなく、540の三角点に。

軽井沢尾根の手前で雪が出て来たのでストックを
ピッケルに持ち替える。
アイゼンなしでキックステップで登って行くも、ときどきズルっと
滑って歩きにくい。

雪のない場所を歩くと、今度は落ち葉が滑って歩きにくい。
このコース、こんなに天気がいいのに私の他には
誰もいない。ときどき鳥が木をつつく音が響くくらいで静か。

T中さんから「ただいま休憩中」のメールが入ってまもなく、
集合場所の太平山山頂が見えた!
こちらは宝蔵岳ピークへ向けて歩を進める。

宝蔵岳直下はこんな斜度。
結構、急だが雪は締まってるもののキックステップで
登れる程度にざくざく。
アイゼンもワカンも使わなかった。

宝蔵岳山頂!
さて本日の難関。「落ちないでね」と注意を受けた場所が
この先の弟子還。

弟子還へどう下りるんだろうと地形図を確認すると
どう見てもここ。よくよく見るとトラロープも張られていて
やっぱりここがルートなのね・・・。

宝蔵岳を下りると両脇が切れ落ちた激痩せ尾根。
雪がこの程度だったのでちょっと安心して進む。

山頂の前に立ちはだかるは弟子還ピーク。奥に山頂の奥岳。

振り返ると、なんと、鳥海山。

気になる弟子還の鎖場。雪がまったくない様子。
よかった〜。

鎖のある弟子還の岩場に取り付き、振り返ると
今歩いて来たコースがよく見える。
なんだかいっちょまえな気分。

弟子還のピークに到着すると、目指す奥岳への
おっかな気なセッピの道。
クラック入っていて、ドキドキですが、ちょっと楽しい。
・・・いや、かなり楽しい〜!

今通った場所の雪の状態を確認。
よし、セッピを踏み抜くような場所は歩いてないな。
ふと奥岳を見ると、T中さんが手を振っている。がーん。
先着一等賞ならず。

奥岳までの最後の登りは、早く着きたいものの
お腹もすいて力が出ず、休み休み。
それでも奥岳山頂到着! 秋田県人でありながら今日が初登頂。

風は少しあったけど、本日は見晴らしが良くて、鳥海山から
栗駒、焼石、真昼、和賀、早池峰、秋田駒、岩手山、森吉山、男鹿半島が
ぐるりと見渡せた。初登頂ですっごい果報者。
先週登った秋田駒が遠くに見える。

森吉山もかなり雪が溶けてます。今シーズンはお世話になりました。
山頂では弟子ちゃん母娘とばったり遭遇。
奇遇っていうより、考えること一緒?

山頂でコーヒーで生き返ってから、下山は御手洗の湧き水がある
コースを使う。ちょうど私が登ったコースと
T中さんが登ったコースのど真ん中コース。

ステンレス製の頑丈なはずの鳥居も
雪でひしゃげている。おそるべし。
山頂は風が冷たかったので、
御手洗の湧き水でランチの予定でしたが、
企画立案したT中さん、30年ぶりのこのコースということで
記憶が曖昧だったのと、どっちみち雪に埋もれてたので
見つけられず、途中の倒木をベンチにして
ラーメンにありついた。

本日はクルマの運転はないのでビールが、うま〜!!

3週連続の「ぐるっとシリーズ」となりましたが、
全部天気がよくて、楽しい山歩きでした。
今回は山頂集合、という趣向がまた、いい。
で、残雪期の宝蔵岳コースも私にとりましては
ステップアップできたかも。
本日もとても充実したぐるっとツアーでした〜!