「鼻毛、鼻毛!」
・・なぜか、凍る鼻毛で盛り上がってるボコボココンビの
陽気な声が背後から聞こえる。。
うん。確かに1100mを超えたあたりから、
鼻毛も凍るほどに気温はぐっと下がり、
冷え性のわたしは指先がかじかみ始めた。
立ち止まって手袋の中で指を丸めて、指先を暖めていると
やまおやぢさんが、爆走する鉄人チームの進行を止めて、
ゴアだけど5本指のグローブ一枚の私を見かね、
愛用のインナー手袋を貸してくれた。
手がかじかんで立ち止まるのは、いつものことなので
「なんでもないです」とちょっと恐縮。
日常生活では、ちょっとぐらい手足がかじかんでも、
多少、熱があろうとも「なんでもない」範疇。
このとき、山にも同じ感覚を持ち込んでました。
けど、これが良くないんですね。
手足が冷たいことや、汗をかくことは
リスキーなことだと後で教えられました。
それと同時に「凍傷」なんてハードな世界は、
鳥海山か北アルプスとかいうネームバリュー組のものだとばかり
思い違いをしておりました。
おそらくこの認識の甘さの原因は
冬山経験が浅いことは言うまでもなく。
さらには、
幸か不幸か「妖怪晴れ女」は晴天率が異常に高く、
雪山の美しさぐらいしか
その非日常性を実感できていない。
そんなこんなで、すっごくツライ思いをした自覚もなく
いつもと同じ「指先、冷たい~」ぐらいな感覚で下山。
水沢温泉で湯船に浸かってはじめて
指先の異常に気がついた。
指が親指以外、じんじん痛くて風呂に入れない~。
しかも、爪が白くてキモ~。
痛いから湯船から指先を突き出してましたが、
ここは我慢して、凍った指を溶かすものだと後で知る。
途中から、考え直して湯に指を入れると
しばらくして2本の指以外は
人間らしい爪色に生き返ってくれた。
あとからお医者さんに聞いた所、
凍傷の疑いがあるときはすぐに40度のお湯に
30分浸すのがいいとのこと。
私の症状は、変色はないものの腫れていて
「もう今更、温めても意味がありませんよ」
とのこと。炎症が収まるのをただただ待つだけなのだそうな。
ご心配をおかけしましたプチ凍傷。
横手に戻ってからそのまんま救急外来へ行き、
心配はいらないとのお医者さんの診断を聞いて
ひとまず、安心です。
右手の薬指と、左手の中指。
この指って、指の中でもその先端は一番
心臓から遠い。真っ先に凍傷に成るのもうなづける。
今日のわたしは、この指が何かに当たると痛いので、
物をつかむ手つきが
なんだか、デスノートの「L」状態・・・。ヘン。。。
けど、なんとかパソコンのキーは
叩けるように回復してきております。
まずは快方に向かってる様子安心しました。
実は・・昨日は状態を見て最初は焦りまくりでした(笑)
無理のないところで経験を積めば「この状況では1枚でいい、いやWだろう・・」と判断が付くようになりますよ。
おやぢなど遠慮知らずなモンだから人の行動食や昼食にタカるなど恥知らずですよ(爆)
おやぢ様 まいどです。
今朝の指先は、さわるとヒリヒリとして
炎症続行中です。
お医者さんに見せたときのように
右の中指の爪との接点の3ミリぐらいが
やや、紫っぽい感じ。
爪は完全に、人間らしいピンクに復活。
皮のめくれもなくて済みそうです。
ご心配をおかけしました(^^;
んっ!
おやぢ様が1枚って事は2枚で
2枚って事は3枚かな?
たぶん おやぢ様もう一枚は自前なんですよ(笑)
私も寒がりなんで冬山はオーバーミトンまで
必ず3枚 あったかいですよお~
プラス山小屋で拾った30年ものの目出帽で
ガングロ無しに鼻と耳の凍傷無し・・
(秘儀 かめの手足頭ひっこめ)←何とも格好悪い
ってその前に大した山行ってないし
今回は体感温度も含めてー30℃以上かな
良い体験だったかと
凍傷は痛みを感じているうちは温めのお湯につけても
感じなくなっている時は逆効果で危険なそうです。
かめかめ様
勉強になります~。
温泉で湯につけるとすっごく痛い指先に、
「そういえば、凍傷については何の知識もなかったな」
と気づいた次第です。
どうしたらいいのだろ~とその場で、
弟子ちゃんに聞ければよかったけど
この温泉、この日一番のホワイトアウト状態で
湯気で視界が1メートル切ってるの!
どこに誰がいるのか、湯船がどこにあるか見えないの~。
遭難するかと思った。。。