2014年8月3日 ワルイ沢はイイ沢です【矢留山岳会山行】

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矢留山岳会の会山行で、秋田県南部、高松岳の南西部にあるワルイ沢を遡行した。
メンバーは橋爪、斎藤、藤井、佐藤、工藤、柿崎と私の7人!
賑やかな遡行になりそうだ。
7時50分、林道終点から出発し、7時57分、入渓。
スカッと晴れ渡った8月の空に、すでに日差しが暑い。
晴天続きのせいか沢の水はやや温め。
ここからしばし、ツブレ沢のゴーロを歩く。

出迎えてくれたカエル。至近距離でシャッターを切られても
悠然として動かない。
そして川岸にイワナを発見した斎藤。よし!つかまえるぞ!
なんと、両手で掴んで引き上げる直前、逃げられた。
8時40分、ワルイ沢との出合い。ツブレ沢本流はこの先に堰堤がある。
一昨年はこの堰堤を越えて、三滝沢を遡行した。
本日は、向かって左手のワルイ沢へ入る。
まもなくF1。楽に越えられる。
が、一人柿崎が修行の道へ。
F1を過ぎるなり小滝が連続する。
やがて、気持ちのいいナメも現れた。
9時、5~6mほどの滝。やや細かいホールドを斎藤が先に越え、
柿崎、佐藤が突破。先に登った斎藤が補助ロープを垂らすので
他のメンバーは迷わずゴボウで。そう、がっつりゴボウでクリア。
登り終えると斎藤が苦笑気味に
「や~、皆さんクライマーなんだからさ。。。。」
のっけからゴホウはないでしょう。。。と。ハッとした。
9時16分、行く手にかっこいい滝が現れた。
これは面白いぞと、斎藤、柿崎がトライするも
猛烈な水圧に突破は困難。弱点を探るがなかなか見つからない。
ここは高巻きすることに。
ワルイ沢で高巻きはここぐらいか。
高巻き好きの私にとっては、とても満足の行く薮漕ぎだった。
行く手を阻む低木と、頼りがいのある笹薮、
そして滑落したらヤバい状況が最高だった。
突破してさっそく水浴び。
巻いた滝を上部から。きれいなナメの滝で2段になっている。
2段の滝の上部。
暑いしすぐ乾くし、落ちてもいいのだが
あえてそれっぽく突破する佐藤。
10時11分、スラブが現れた。
10時18分、二俣。標高600m付近か。
本流は向かって左。
きれいによじれた滝。
写真の工藤は本日が沢デビューだ。
10時22分。
10時30分。
10時43分。きれいな釜に注ぐ細い小滝。
釜はへつれるようなホールドもなく、気温も高いので
胸までドボン。ひんやりと気持ちよすぎ。
暑い日はドボンに対する緊張感はゼロ。
11時。水があるうちにと、早々にランチに。
本日は橋爪隊長の高級素麺。藤井の高級カニ缶。
ありがとうお中元スペシャルランチだ。
高級素麺はとにかく長い。そしてコシがあって格別。
鍋と薬味と具材を背負ってきた佐藤にも感謝だ。
12時、素麺とカニ缶でエネルギーチャージしたら遡行再開。
12時8分。チムニーで越える。
12時12分。
滝の規模の割には大きな丸い釜の中央に
岩がある。つるつるのスラブの滝は越えられそうに見えるが
ヌルヌルでフリクションが効かず。
佐藤が踏み台となり、斎藤が突破する。

斎藤のロープで次々クリア。
沢デビューの工藤もクリア。
12時18分、3mほどの滝だが、これもヌメってフリクションが効きにくい。
やっぱり斎藤が何とか突破し、あとはザイルを出す。
が、何だか越えられそうでめいめいがあれこれトライするが
滑ってしまい進退窮まり、ザイルを使った。
数年前に同じ沢を遡行した斎藤と橋爪が言うには
「以前はこんなにザイルを出すことなく越えたんだけどなあ。。。」
何か変わったかなあ。と。む~ん、、、、歳取ったとか?
12時31分。手がかりがありそうな滝。
左側を佐藤、右側を藤井。
佐藤側は手がかり厳しそうで、藤井ルートへ他メンバー続く。
きれいなトヨ。
12時52分。15mほどの大きな滝はこれが最後。
あとは3~6mほどの小滝。
13時45分。なんと雪が残っていた。標高800m前後。
残雪の脇にはバッケ。8月だというのにしばし、春に逆戻り。
13時49分。
そろそろ水量も乏しくなる。
14時頃。稜線が近づき、沢筋に水は消えた。
1030mの稜線近くまで沢筋が続き、薮こぎはせいぜい最後の詰め上がり
40~50mほどか。薮もさほど濃くはない。
14時40分、稜線。1030m付近。
高松~虎毛の縦走路は、2年前よりは歩きやすくなっている。
15時9分、ガンジャ沢分岐。ここからひたすら、
ガンジャ沢まで40分ほど下り続ける。
登山道は倒木があったりで不明瞭なところもある。
15時50分ごろからガンジャ沢歩き。
なだらかなナメ床で、気持ちがいい。
と、またイワナの影が!
今度こそ捕まえるぞと、佐藤と斎藤が張り切るが
素手で捕まるほどイワナものんきではない。
16時55分。沢と登山道が交差するポイントからすぐ
林道に出て本日の沢歩き終了。
あとは車まで林道歩き。
真夏日の一日、気持ちのよい山遊びだった。

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