2015年8月3日 三滝沢で水遊び

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本日は矢留山岳会の8月会山行。
夏といえば沢。今年は秋田県の県南部、高松岳の南、
ツブレ沢から三滝沢を遡行した。
クルマを一台、終了点のガンジャに回すため、
ひとまず先発部隊として、橋T隊長、F井さん、まっつ、私。
S藤師匠と姉御の2人はクルマを回して、後発隊。
三滝の出合いで合流することにし、先発隊はのんびり出発。
問題のアブ、ブヨだが、林道付近では割と少なめ。
ツブレ沢に入ってからは、移動している間はいいのだが、
立ち止まっていると、とたんにちらほらと現れた。
好天続きのせいか、詰め上がりの稜線に至るまでそんな調子。
7時5分ごろ、林道を出発。
15分弱、フキやアイコが繁る道をかきわけて
7時18分、ツブレ沢に入渓。沢の水はやや温め。
セミの声が今日も暑い1日を予感させる。沢日和だ。
7時40分、堰堤。
ここを左側から越えて行く。
8時6分。F1。5mほどの小滝。
このすぐ奥にかっこいい滝が控えている。
すり鉢状の地形でかっこいい。以前は右側の薮を高巻いた。
それが正解とは知りつつも、面白いルートが取れないかと欲が出る。
左側の岩が登るに楽しく、滝の中間まで登った私。
滝のバンドをつっきろうと思ったが、近づくと思いのほか
水流が強い。こりゃダメだ。
そうこうするうち、後発部隊の2人が登場。
結局、正規ルートで高巻くことに決定。
高巻いた仲間からザイルを出してもらい
回収される私。
バッテンの滝。本日は水が少なめ。
9時14分、回廊のような谷底を行く。
9時18分、F3。
この滝の左側の岩壁にはトラロープが3本ほど下がっていた。
この2、3年で誰かが設置したのだろう。以前はなかった。
一人姉御が別ルート。せっかくなので
楽しいルートを登りたいと。
沢の景観は毎年変わる。
最近の大雨で崩れたらしき跡。
9時34分、三滝沢の出合い到着。
2年前は、右側の薮を高巻いた。今回はあの薮を使う。
手がかりのないナメをがんばって体を上げ、
何とか木の枝を掴むことができれば突破できる。
だがしかし。右手のこの岩に、登攀意欲をかき立てられた者が二名。
姉御とF井さん。
登攀意欲チームを待つあいだ、高巻きチームは早くも水遊びだ。
ザイルを出したが、なかなか悪いようで
最終的にプルージックで姉御が突破。
その傍らの岩肌に、ちっさいランを発見した私。
1センチもない黄色い小さい蘭で、根元には葉が一枚。
コイチヨウラン。
三滝沢出合いの獅子鼻みたいな滝を過ぎれば
天国のような美しいナメ床の沢歩きとなる。
たまらず水遊び。
私ももちろん、水遊び。
この三滝沢は、高巻なしで登れるような3m~5mの小滝が連続する。
ここは助走を付けて登りきる。
助走をつけて、滑り落ちる前に登る!
11時27分、ちょっと早いがランチの素麺タイム。
水がきれいなうちに。
素麺でエネルギーチャージし、再びナメ沢を。
きれいな釜が現れたら水遊びタイム。
飛び込む。
飛び込む!
飛び込む!!
私も2回ダイブして満足!
暑くなれば水にドボンを楽しみながら
滝を越えて行く。ナメ滝ばかりなので、フリクションが決め手。
時には釜に落ちながら。
この辺の沢床の特徴である亀甲模様。
軽くハングした小滝。
2年前にはなかった倒木のおかげで
巻かずに登ることができた。
めいめい登りたいように登る。
気温が高い日が続いたせいか、水は少なめで温い。
なので、ドボンも割と気構えなくいける。
しかし、水温が高いせいか岩肌がよく滑る。
滑り落ちる前に登るしかない。
1時過ぎ、沢幅が狭まってきてちょっとしたゴルジュに。
ここまで、永遠に標高が上がらないのではないかと心配するほど
なだらかだった沢は、終盤の詰め上がりに向けて
徐々に傾斜が出てくる。
沢は細々と続く。水がきれいなうちにボトルを満たしておく。
二俣。右へとルートを取り、
高松~虎毛間の登山道があるピーク1033 を目指す。
標高があがると、温かった沢水はややひんやりとしてくる。
しかしドボンするほどの水量はなく、さすがに汗が吹き出る。
右へ右へとルートを取る。
微妙な高さの岩が出てくるが、ザイルなしで皆さん超えてくる。
八橋クライミングの賜物か。
14時3分、沢水は細々と続いているが、ピーク1033を目指して
コンパスを合わせて薮漕ぎ開始。
薮はさほど濃くもなく、笹がほどよい手がかりになってくれる。
14時20分、登山道付近の尾根に出る。
この向こうに登山道らしき踏み跡があるものの、尾根から
若干逸れているせいか薮が濃い。
登山道は無視して、ひとまず尾根を辿って薮を進む。
14時27分、尾根上の登山道に合流。
風の通りの良いピークで休憩。
さすがに水遊びや岩遊びのあとの薮こぎで
みなさん、かなりお疲れの様子。
ここからガンジャへの分岐まで、緩いピークを3つ越えて行く。
めったに人の通らない縦走路は、年々薮が濃くなっていく一方だ。
さきほどまでの詰め上がりの薮こぎといい勝負。
15時33分、ガンジャへの分岐から沢へと急な登山道を下る。
30分ほど下って、ガンジャに出る。ここから再び
沢歩き。暑い午後にちょうどよい下山路だ。
とはいえ、緩やかでも沢を下るのは滑りそうで神経を使う。
沢は登るものなのだ。
沢から登山道に上がり、5時前にガンジャ口に到着。
くたくたに疲れたが、体力の限り遊んだ充実感はたまらない。

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