山形の高館山ハイキングのお誘いがあった。
山歩きの雑記帳の編集者でカメラマンの
佐藤要さんも参加という。
要さんからは、わたしの著書の表紙写真を
提供していただいたり
雑記帳への寄稿にお声がけいただいたりと
ずっとお世話になっているのだが
お会いしたことがなかった。
高館山がどんな山かは知らないが
要さんと山歩きがしたく二つ返事で参加。
地形図を見ると高館山は、山形の鶴岡にある
里山で標高274m。地形図には登山道の記載がなく
林道と車道しかない。
さてどんな山歩きになるのだろう。
9時、登山口でもある「ほとりあ」に集合。
ここにはラムサール条約湿地の上池と下池がある。
散策路も整備され、きれいな施設に
併設されたトイレは24時間
使用オーケーとのこと。
小雨が降るが、春の雨だ。
本日のメンバーは登山ガイド佐藤さんと
要さん、N女史とわたしの4人。
要さんから山歩きの雑記帳に掲載された高館山の
イラストマップのコピーをもらい
ようやくそこにたくさんのコースが
整備されていることを知る。
イラストマップは私の大好きな木山由紀子さん作。
小雨にけむる下池。
大沢コース入口は本日の下山コースになる。
ここを通り過ぎていく。
たらの芽が出ていた。
この山域での植物の採集は原則禁止。
足元にはアズマイチゲがたくさん。
だが、小雨に閉店中のようで
みな、花を閉じている。
カンアオイ、でか!はじめて見た。
3~4センチはあった。
シュンランも。
春の花に引き止められ、のんびり山行だ。
こちらは、エンレイソウか?
これどこに生えているかといいますと、
こんな巨木に生えていた。
ナニワズ。
ずっと見たかった花だ。
秋田の内陸にはない、と思う。
カタクリの大群落。
ただし、雨にみな花を閉じていて
どこか奥ゆかしい。
コースは岩倉コースを登っていき、
沢を渡渉して瀬が沢コースにトラバース。
その途中の斜面が一面カタクリ。
こんな大群落ははじめてだ。
瀬が沢コースへ山腹を巻く。
途中の尾根に踏み入ると
イワウチワゾーンとなっていた。
エンレイソウは小ぶりでかわいい。
キブシも見頃。
こちらはキバナイカリソウ。
まだ葉も開かず、蕾もスタンバイ状態。
小休止中にふわっとガスが流れてきた。
高館山と尾根続きの八森山へ向かう。
林床は笹に埋もれているが、以前は一面
カタクリが見られたとのこと。
セリバオウレンも見頃でうれしい。
カタクリとオウレンのツーショット。
白のイワウチワが
ひとかたまりに咲いていた。
八森山直下はふたたび
カタクリロードに。
雨も止み、気温がわずかに上がって
カタクリの花びらが開き始めて営業モードに。
ちょうど12時ごろ、山頂に。
ここでランチに。
八森山299mから稜線を高館山へ向かう。
行く手に電波塔を林立させた目指す山頂が見える。
途中に滑りやすい急斜面がある。
わたしは一回ずるっとこけた。
藪に入れば楽だろうと思ったが
可憐な花が多くて歩けなかった。
いったん、車道に出た後、高館山への
登山道に入る。
ここは巨木ゾーンで気持ちのいい場所だ。
キクザキイチゲとカタクリロード
ニリンソウの葉っぱも出ていた。
スミレと松ぼっくり。松ぼっくりが花に見える。
キクザキイチゲも
止んだ雨に花びらを開く。
13時50分ごろ、高館山。
広い!
三角点を探すと、
なんと地中に蓋つきで埋まっていた。
こちらは天測点の立派な石柱。
あづま屋で小休止。
久々に抹茶を点てる。
展望台があったので登ることに。
20メートルの高さから
日本海が展望できるらしい。
高館山が標高274mだから
プラス20mで294mからの展望。
海岸線も。
展望台は螺旋状の階段になっている。
松林にはありました!
エビフライ。りすの食事跡です。
各社のテレビ塔の脇を抜け、
大沢コースに入ると今度はツバキロードに。
ユキツバキではない様子。
ヤブツバキ?
カタクリロード。
今日がちょうど見頃の最盛期だろう。
15時すぎ、下山。
のんびり丸一日、春の花めぐりができた。
山中で見つけたオオミスミソウ。
万寿山のミスミソウからすれば
ふた回りも大きい。こちらピンクバージョン。
こちらは白。ミスミソウの名前の由来は
3つに分かれた三角の葉っぱにある。
こちらは青バージョン。
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