2019年3月27日 栗駒山の須川コース通行止め情報

2019年3月27日 栗駒山の須川コース通行止め情報

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栗駒山といえば秋田県民にとっては、
須川温泉を起点とし須川コースを登るのが
最もポピュラーな登り方。

コース途中には湿原もあるし、
何より昭和湖があるので景観的にも
飽きない秀逸なコース。
今シーズンも須川温泉までの
国道342号線の除雪が着々と進んでいて、
来たるシーズンが待ち遠しい。

ところがこのコース、今シーズンはどうやら
通行止めになってしまうらしい。

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3月14日、栗駒山火山防災協議会から
昭和湖付近で高濃度の硫化水素が
観測されたとの発表があった。

当分のあいだは、
須川コースは通行止めの措置がとられ
代わりに産沼コースなど、
これまでマイナーだったコースに
迂回する対策を検討しているらしい。

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須川温泉を訪れるとむっと立ち込める硫黄臭。
須川コースを登っていても、
地獄谷という立ち入り規制が
なされている谷の横を、硫黄臭とともに登っていく。

やがて、白濁したエメラルドグリーンの
昭和湖に至るのだ。この一帯が今回の規制の区間。

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硫化水素というのは非常に毒性が強く、
基準値は10ppmとされている。
これは悪臭を強く感じる程度の濃度。
今回観測された値はその20倍の
200ppmを超えるとのこと。

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200ppmになると悪臭によって
鼻が麻痺し臭いを感じなくなる。

300ppmで亜急性中毒、つまり意識を失う。
700~800ppmで臭気を感じず意識不明に。
30分で死の危険。
1000~2000ppmで失神、痙攣、呼吸停止で死に至る。

硫化水素といえば泥湯温泉で痛ましい事故があった。
高濃度になると自覚がないまま危険地帯に
踏み込むから、救助に訪れる人まで
危険にさらしてしまう。
規制中はくれぐれも、好奇心の発露は慎みたい。

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ちょうど昭和湖には待望のトイレもできて、
ハイカーには嬉しい環境が整ったところではある。

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さて、おそらく
迂回コースとして脚光をあびるのが
産沼コースだろう。

秣からの縦走コースも捨てがたいが、
まあ、普通はサクッと産沼だ。
須川コースから沢を渡渉して入っていくと
間も無くこんな小粒な湿原が出迎える。

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須川コースほどのハデさはないが、
ところどころに小さな沼があって
ささやかながらも心が弾む。

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産沼から数年前は通行止めになっていたので
行けるかわからないが、
避難小屋方面へ行く途中
ヒナザクラの群生地がある。

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森のなかにぽっかりと現れる湿原で見応えがある。
今まであまりこのコースに
向かう人がいなかったので静かで
素朴な雰囲気が良かった。

須川コースほど、大人数がどやどやと
歩けるような裸地が少ないので、
産沼コースを歩くならば、
足元には十分に気を配って
この愛らしい景観を大事に登ってほしいと願う。

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