先週、エフエム秋田のlunch time stepsの
収録をしてまいりました~。
放送は4月の第1週か第2週の月曜日
午前11時30分~50分の間になります。

放送日、年度替りの手帳のどさくさで
メモを紛失してしまい、4月上旬の月曜日としか
記憶になく。。。。

今回は春の里山の楽しみ方について
15分間、紹介させていただきました。
お時間、ご都合のつく方
聴いていただけましたらうれしいです。

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4月の里山の楽しみといいましたらもう
スプリングエフェメラルとの逢瀬。
無彩色の冬の底に封印されてきた雪国の色彩が
いっせいに解き放たれたかのような
可憐な花々にほのぼの~と癒される時期。

スプリングエフェメラルというのは訳せば
春の儚いもの。春の妖精、なんて解釈されます。
儚い、と言われるゆえんは
雪解け間もないわずかな期間に
わっと花を咲かせて結実し、
世の中が春から夏へと生命の活動を
加速させる頃には
もう地上から姿を消してしまうため。

なにもそんな忙しく咲き急がなくてもと
のんびりと春を楽しみたいわれわれ的には
思うわけだが彼らには
うかうかしてられない事情がある。

スプリングエフェメラルの生育する場所は
主に落葉広葉樹林の林床。
春まだ早い時期ならば、頭上の木々の枝に
葉っぱはないが、春の陽気が続けば
あっというまに木々の新芽が芽吹いて
地上に届く日光が大幅に減少してしまう。

スプリングエフェメラルたちは
この日光が地表に届くわずかな期間に合わせて
地表でできる大仕事を終わらせるという
ライフサイクルなのだ。

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代表的なのがまずはカタクリ。
カタクリは一年目は糸のような葉っぱを伸ばし
2年目から7、8年目までは
葉っぱ一枚を地表に広げて養分を
地下茎に蓄える。

十分に養分が蓄えられたらもう一枚
葉っぱを出し、花を咲かせる。
写真はその7、8年の時間を経てようやく
地表に送り出された大事な蕾だ。

片栗粉の原料だったこともあり、食べられるが
そんなけなげなライフサイクルを知ってしまうと
さすがに人として食べるのは躊躇われる。
ちなみに、おひたしにすると甘い。
って、食べてるのかい!

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カタクリはピンクが主流だが
たまーにこんな白花も。かなりレア。

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こちらはショウジョウバカマ。
ロゼット状の葉っぱの中心から長い茎が立ち上がり
華やかなピンク色の花が咲く。

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ショウジョウバカマもたまーに
こんな白花を咲かせる。

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こちらはフクジュソウ。
この花、太陽の光で開閉する。

花びらが全開だと、ぴかーっと日光を反射して
眩しいくらいだ。
こうやって日光を花の中心に集めて
虫を誘うのだ。夏には地上部分は枯れてしまう。
キンポウゲ科らしく有毒。

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こちらはイワウチワ。
可憐な色と姿でファンが多い。
日当たりのいい尾根に群落を作っている。

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群落の様子。

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キクザキイチゲ。
よく似た花にアズマイチゲもある。

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キクザキイチゲは白もあって
割と道路脇にフラワーポットを作っていたりする。

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エンゴサクの仲間たちも。
ミチノクエンゴサクとかオトメエンゴサク、
エゾエンゴサクなどなど。

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これもそうかな。ミスミソウ。雪割草とも。
園芸種でも様々な種類があるが
野生でも白やピンク、紫など華やか。
ただし、盗掘が多いので
咲いている場所などはあまり公表しない傾向。

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ミスミソウは可憐な花に目がいくが
その特徴はこの葉っぱ。
名前のミスミソウは漢字では三角草とかき、
この葉っぱの形に由来する。また、
別名をスハマソウと言い、葉っぱの形が
洲が入り組んでいる浜辺に似ていることに由来。

家紋や染色の意匠にもなって
昔からめでたいシンボルだった。
昔の人は、可憐な花よりもこっちの
葉っぱに着目しているのが興味深い。

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そしてこちらはセリバオウレン。
雪融けのつかの間しか見られないうえ、
小さい花なので、注意していないと
あっても気づかないかも。
まさに春の妖精だ。