なんだか桃洞滝を久々に見たくなり
北秋田市へやってきたのは
昨日、男甑に登ったせいなのか。
昼も近い時間だが久々に
奥森吉の豊かな森に分け入っていく。

この森を歩くのは何年振りか。
こんなに美しい森だったのかと今更
感心しながらざくざくと落ち葉を
踏んでいく。

豊かな森だなと思うゆえんは
木立の間を流れる小沢のせいか。

以前来た時はまだ
標柱としての任務を果たしていたが
ついにここまでになってしまった。
クマの創作意欲のたまもの。

橋は昔は木製のたわんだ橋だったが
かなり頑丈に作り直されていた。

山の中はわりと二次林が多いが
ここは若い木や古い木、
倒木など様々な世代の木があって
それが森の景色を豊かにしている。

黄色く紅葉したトチノキの葉。

分岐まで来た。
地形図などをクルマに忘れてきたので
自分がどこにいるのかさっぱりだ。

ぼちぼち帰ってくる人たちと
すれ違う。
大きなカメラを持った人率高い。

でか!ハウチハカエデ。

行けども行けどもブナの森。
分け入るほどに美しさに心がはずむ。
歳をとるほどにこんな景色が
じわりと心に染みるようになる。

光が入れば輝く色彩に喜び、
空が陰ればシックな風情に
心が動かされ。。。

行けるところまでと考えていたが
あと1キロ、あと数百メートルと
落ち葉を踏んで歩いていく。
アップダウンもさほどなく。

いつもはこのあたりから沢に入ってしまうから
遊歩道を歩くのは初めてなのだ。

木道はほとんど落ち葉のなかに
埋もれている。

赤水沢分岐。今日は水量が
多いようで、諦めて桃洞へ向かったと
途中ですれ違った知り合いから聞く。

なんてテキトーな橋!と
やや引いたが難なく渡れる。

ナメ床の沢を渡るようだ。
いつも長くつだったからなんとも
思わなかったが、登山靴だと結構
際どい遊歩道だ。

この丸太を渡るのかー。
歩きなれない人だと怖いかも。

あらかた見物者は帰ったようで
自分一人。

おお!迫力。
だいぶ水も多いようで見応え十分。
しかも誰もいない。
男甑山頂同様に貸切だ。

さて、今日はこのあと
用事があるのであまりのんびり
浸ってもいられない。
紅葉は見頃。

沢にも葉っぱがいっぱい。

沢の水音かと思ったら
風で擦れる葉っぱの乾いた音だった。
はらはらと紅葉の雨となる。

斜めに倒れかけた木があって、
なにやら穴が空いている。

なんと、木の中が空洞らしい。
猫がいれば絶対はまるのだろう。
すでにハマってる猫がいないか
覗いてみたりした。

穴にはまっている猫はいなかったが
穴に潜んでいるキノコがいた。
森吉のブナの森はなんだか
おおらかで優しい。