2020年10月18日 後ろのツルから女神山往復

2020年10月18日 後ろのツルから女神山往復

コースタイム

07:49 後ろのツル道入口階段
08:07 旧湯田神社
08:32 オトシの三角点
09:08 熊見平
09:29 のぞき窓
09:39 カナクラ鞍部
10:14 白糸の滝登山道分岐
10:30 ブナ見平
11:36 女神山山頂(昼休憩〜12:07まで)
12:07〜14:42 下山完了

往路:ざっくり3時間40分
下山:ざっくり2時間30分

ログはこちら、YAMAPデータをどうぞ。

後ろのツルから山行記録

たぶん、3、4年ぶりの後ろのツル道。
女神山登山道と記されてあったが
この道を使う人にとっては女神はオマケで
ここツル道を通ることが目的だろう。
わたしもそうだった。したがって、
せっかく登山口の看板に「女神山登山道」と
案内があったにも関わらず、ついに
この道から女神山へ登ったことがない。
だが、今日は登るのだと張り切っている。

駐車スペースはもっと手前に広い場所が
あるのだが、登山口に近いこのスペースに
いつも駐車している。

なんと。
後ろのツル道の入口はかなり草が
繁茂していた。かつて「女神山登山道」と
記されていた小さな看板もなく、
かつての古道は再び
その歴史を閉じてしまったのかと、
それでは本日の山行は薮山モードに
切り替えるかとそれはそれでワクワクした。

だが、この記事をアップしたあとで
六郷登山協会の方がちゃんと
入口の草刈りをしてくださった。
なんだか自分が急かしたようで
恐縮ではあるが、ありがたい。

杉林の急登を登ると、旧湯田神社。
その御神体は里に降りてしまって
もはや主のない社である。
ここから東へ伸びる尾根づたいに
後ろのツル道がはじまる。

スタートこそ藪だったが
あとはご覧のとおり、安定の美しい道。
長年踏み固められた道は
落ち葉が堆積してふかふかと足にやさしい。

オトシの三角点。
この道は謎めいた地名で
想像力をかきたてられる。
ツル道を整備されたOさんにお話を
伺う機会があって、さっそく尋ねたところ
ここから麓へと
柴などの荷物を落としていたから
この名前になったのだそうだ。

ツキヨタケが最盛ではあるが
あなた、もしやムキタケちゃん?

後ろのツルは広葉樹林が美しい。
この森と、足にやさしい古道を
たどるだけでも私は幸せな気分になる。

熊見平。
地形図では662のピークだ。
ここだけ裸地になっていて展望が良い。
西には鳥海山。そして雲海。

東には女神山。遠いなゴール。

南には黒森山と御岳山。

熊見平からぐんぐん下りて、そして登り返して
のぞき窓。なにが覗けるかな。

のぞき窓からは「ヒヒパゲ」が見える。
地元ではブタパゲ、と言われるほうが
多いようだが麓の案内板に「ヒヒパゲ」と
記されている。
これは国道13号からもよく目立つ。

アイヌの言葉かなどと推理したが
元地元の方の推理では
崩壊地でハゲているからじゃないか、
とのこと。

アップダウンをまた越えて、
カナクラ鞍部に到着する。
旧湯田集落から、湯田沢が伸びており、
その枝沢がカナクラ沢。
そのカナクラ沢からの詰め上がりが
ここカナクラ鞍部だ。

カナクラ鞍部からは緩いピークを
巻いて、県境稜線に出る。

お、もうそんな季節だ。
今日は、女神山山麓はサワモタシが
大豊作だったようで
地元の登山者が大きな袋に
重そうに収穫して下山してきていた。
「ぼりぼり」が岩手側の呼び名。

うわっと声が出そうに大豊作の
青い実。はて、何の実だろ。

県境稜線に出ると
日当たり良好なのか、道はだいぶ
草が被る。ワラビの育ちっぷり。。。
草の下にはちゃんと道があるので
落ちついて下を覗いてみましょう。

ササもよく育っているわ。
それでも何となく道の存在はわかるもの。

県境に出てから痩せ尾根に
現在は山道がついているが
本来のツル道は山腹を巻いていたようだ。

尾根道でふいに視界がひらけ、
裸地に出る。
この先の道は、尾根から山腹になる。
裸地からその道の入口が現在のところ
草が茂っていてやや分かりにくいが
入っていけば道はしっかりとあり
ピンクテープもこの先にひとつある。

もし草が茂ってわかりにくければ
とりあえず、足が入りそうな藪に踏み入って
道を探しましょう。

道が急にひろくなって
白糸の滝からの登山道との分岐。
看板の墨ががだいぶ、かすんできている。

女神山には、白糸の滝方面からのコースと
ブナ見平からのコースのふたつある。
今回は、ブナの美林が見たいので
迷わずブナ見平方面へ。

整備のよい登山道が開けると
ブナ見平。
歓声が上がる場所だ。

道は広く、まるで
公園のなかでも散歩しているかのよう。

なんかおる。。。
子泣き爺とか、ぬらりひょん的なやつ。

女神山の美林をどうぞ、
ご堪能くだされ。

見たところこの一帯のブナ林は
二次林である。
かつてはこの辺で炭焼なども盛んだったと聞く。

一帯はブナの黄葉が始まっている。

女神がだいぶ近づいた。
遠く感じるが、気のせいだ。

山頂直下の登りはあと
150mほどの標高差。

最後が急登となる。
じっくり行こう。

山頂。
にぎわっている。

山頂よりも北側が展望がよい。
真昼岳を正面に、ランチとしますか。

こちら側からは下界もよく見えるのだ。

帰りは、白糸の滝コースを回れば
周回ルートがとれてかっこいいのだが
ツル道の取り付きまでの
登り返しが嫌なのでまたブナの回廊を。

女神のたおやかなサロンを出れば
ふたたび後ろのツルのややワイルドな
道を戻っていく。
下山になるとまた視点が変わって
道がわかりにくくなるが
踏み跡は割としっかりあるので
焦らず帰りましょう。

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