マムシグサ

2010年5月16日
七座山。名前の由来は、筒状の、花(のように見えるが、咢)の下に伸びる偽茎のまだら模様がマムシに似ているから。偽茎の部分は葉が何枚も重なって出来たもので、本来の茎は地下にある。
雌雄異株で、雌花と雄花がある。私は注意して見たことがなかったが、ぱっと見は見分けがつきにくいようだ、筒状の咢の付け根あたりに、小さなすき間が出来ていれば雄花、すき間なく閉ざされていれば雌花らしい。
筒の中に、雄花は雄しべがありここに入った虫は、なかなか咢の上部分から脱出しにく焦って筒の中を這いずり回ることになる。這いずり回りながら花粉にまみれて、ようやく筒の底に脱出できる隙間を見つけて出てくるのだそうだ。うまく出来ている。

しかしながら雌花の方はこの脱出口がない。かわいそうな話だが、せっかく受粉の手助けをした虫は筒の底から逃れられないようだ。

2010年8月1日
鳥海山 山麓 中島台
実。やがて赤く熟す。
雌雄異株ではあるが、マムシグサは蓄えた栄養状態で雄雌が入れ替わるらしい。ある程度、塊茎に栄養が蓄えられると、雄花となって花を咲かし、さらに何年かかけて栄養が蓄えられると雌花になるのだそう。

トップページへ

東北プチ花図鑑もくじ

東北プチ花図鑑・番外編