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2012年7月21日
森吉山
2012年7月21日
森吉山
高さ1mにもなる大きなランだ。マイナーな山道など歩いているとときどき、登山道の脇や下手すれば真ん中にのっそりと突っ立っている。葉はない。光合成はしない。ナラタケ属の菌に寄生してそこから養分をもらってここまでデカく育つのだ。こんなデカいランに寄生されたら堪ったもんじゃないだろうと心配するのは早計だ。ナラタケは史上最大の生物と言われ、地表に出ているキノコは彼らのごく一部。本体は菌糸として森の地中に張り巡らされ、その範囲たるや15haにも及んだという報告もある。このランの漢字表記は「鬼の矢柄」。鬼が持っている矢に例えられているとのこと。