ギンリョウソウ

2010年6月12日
秋田県南部 上東山
湿っぽい森林の林床で見かける腐生植物。葉緑素を持たないからこんな半透明っぽい白。ベニタケ属の菌類に寄生して栄養を得ている。名前の由来は銀の竜。竜の顔にその花が似ているからだろうけれど、タツノオトシゴっぽい。

2009年7月12日
山形県 大朝日

2010年7月17日
森吉山界隈 桃洞の滝付近
ギンリョウソウの実。こういう液汁が多い実を、液果というらしい。

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東北プチ花図鑑もくじ

東北プチ花図鑑・番外編

ひとくちコラム

漢字では「銀竜草」。花の形が竜に似ていることが名前の由来。別名「幽霊草」。薄暗い腐食地に、うつむいて咲く姿は優美な銀の竜というより「うらめしや」がしっくりくる。何かの漫画でギンリョウソウの下には死体があると書かれていたのを私は鵜呑みにしていて、天気の冴えない一人歩きの山の中で初めてこの花を見つけたときぎょっとしたものだが、気がつけばあちこちにこの花がうつむいているではないか。こんなに死体が埋まっているのはおかしいと、ようやく真実を知るに至った。