11時、山頂に。

小屋から広い斜面が広がっていて、そこをしばらく進んでから、くっと進路をほぼ90度ほど変えて森吉山頂へ向けての最後の登りに取りかかります。
しかし、だんだんガスが視界を覆い、ここからは進行方向の目視は出来ないのでコンパスとＧＰＳを確認しながら、そして先行者のトレースをカンニングしながら進みました。
シュカブラも増えて、地形がボコボコになってきたら山頂。風も強くなってきてゆっくりする間もなく、スキーのシールも取らずに下山に取りかかる。
３メートル程下ったところで数名のグループがいまして「山頂はまだ数百メートルも先ですか」とガスと風に疲れた顔で訊ねてきました。「山頂ならそこですよ」と３メートルも離れていないシュカブラのお化けを指差すと、元気に最後の一登りに取りかかっていきました。引き返そうと思っていたらしい。。。