秋田県北部の山

トップページ > 秋田県北部の山 >藤里駒ヶ岳

藤里駒ヶ岳

登山日
2010年6月5日
コースタイム
黒石沢登山口   09:45
湿原入り口    09:55
合流点      11:10
山頂       11:28
休憩等      12:20
登山口      13:20

藤里駒ヶ岳は秋田県の北部、青森県の県境に近い場所にある
標高1158mの山。高速道路1000円を活用し、
午後から回復傾向の天気予報を信じて県南を出発。
二ツ井を過ぎ、藤琴川と並行する道路を行き、やがて
林道に入るが、道は舗装され快適だった。ただし、とても長い。

本日の登山口は黒石沢。田苗代湿原を経由して一気に
山頂を目指すコースを登りに、下山は新道を使うぐるっとコース。

9時30分頃、登山口に到着。駐車スペースも広く、
新しいトイレは水洗。
この時期多いのは、タケノコ採りの人たち。
これから登ろうとする私と入れ違いに下山してきた。

9時45分、出発。
ノウゴイチゴの花が見頃。むしろ食べごろの方が楽しみ、かな。

田苗代湿原までの道は途中、徒渉があるがほぼ平坦で、やさしい。
両脇には笹が茂り、ついついタケノコサーチモード。
かなりスローペースで歩く。
新道との分岐点は、湿原の手前にある。

登山口からのんびり10分も歩くと湿原に到着する。
残念ながら花は、ショウジョウバカマがまばらにあるだけ。

タムシバの純白が、湿原を縁取っていて鮮やかだった。

こちらは発芽したてのブナ。
双葉にはまだ、ブナの実のカラがくっついていてかわいらしい。

湿原の一番奥まで来ると、水芭蕉がまだがんばっていた。
こうなると、湿原らしくなってくる。

小川が流れていて、ようやくリュウキンカの元気な黄色が
ちょっと現れた。
本日、湿原を楽しむには少し時期が遅かったようだ。

湿原の平坦な木道が終わる。

イチリンソウ。はじめて見たかも。
花は直径5〜6センチほど。華やかな花。

湿原を過ぎてからは、
エンレイソウとオクエゾサイシンが見頃だった。
県南よりもさすがに春が遅い。

やがて、冷水へのルートとの分岐手前。
雪がまだちょっとだけ残っていたが、登山道を覆う程ではない。

倒れた標識に、冷水登口とある。隣の冷水岳のことだろうか。
行けるのかなと、あとで調べたら道は廃道とのこと。
ちょっと気になる。。

笹薮の根元ばかりを見ながら進んでいたが、
見上げると夏を控えて、ブナの緑が濃くなっていた。
空気まで緑色に染まってる。

山頂へ向かう尾根に上がると、なだらかな登山道は
だんだん傾斜を増し、木の根と岩の急な登りとなる。
標高差にして200m弱を、ぐいぐいと登る。

足場の悪い急登だと、ついつい足下ばかり見てしまうが
立ち止まって振り返ると、さくらがたくさん咲いていた。

そして、タケノコ。
タケノコモードになってしまえば、きつい登りも
かなり気がまぎれるから不思議。

トラバース気味に登山道がゆるくカーブすると
傾斜も緩んで、そろそろ新道ルートとの合流点だなと分かる。
山頂も近い。

登りが緩むと、気持ちも余裕がでてきて
花盛りのムラサキヤシオにしばし、見とれたり、

展望を楽しんだり。
方角的には白神山地か。

11時10分、新道ルートとの合流点。
駐車場の車はほとんどタケノコ採りだったらしく、静か。
新道ルートを登ってくる二人連れの話し声が聴こえるだけ。

目指す山頂。楽しくて楽な尾根あるき。

こちら、はじめて見たので
誰なのか分からなかったが、ゴゼンタチバナの花咲く前の姿。

楽しい尾根歩きは桜も向かえてくれる。

シラネアオイもチラホラと。
そして小さい小さい春の妖精はヒメイチゲ。

山頂直下の浸食した崖には
残雪が白くかっこいい。

だらだら歩いて、山頂到着。11時28分。
こちらのコースから到着すると、標識には「秋田県」としか見えない。
そこで思わず、わたし山頂をこのまま通り過ぎてしまった。
ずいぶん立派な休憩地点だなとか思いながら。。。

山頂を過ぎるこちらのコース、実は素波里ダム方面からの
登山ルート。
前岳から伸びる稜線が、黒石沢コースとは違う趣きを見せている。
すっごくかっこいいコース!

これが、山頂直下の鎖場。
立って下るには危なそうなくらい急だったので
鎖に掴まって慎重に下りる。懸垂下降したっていいくらい。

どうやら山頂を通り過ぎたことに気がついたのは、
鎖場を降りきってから。
またこれを登り返すのかと、ちょっとがっかり。
けれど、ここでイワカガミ発見。登りのコースにはなかった。

ツバメオモトも、花盛り。
こっちに間違えてきてラッキーかも。

山頂まで戻らず、手前でランチ。
採れたてのタケノコを、皮ごとバーナーで焼きまして、
皮をむけば、ホックホックで美味しい。

はい、12時20分に山頂。
こちらからのコースだと、ちゃんと山頂の旨が記されている。
ぜひ、反対側にも書いてほしい。

下山は新道コースを。
雨が降ってきたので雨具を着込んで、階段の道をてくてく下山。

山頂を振り返る。
こちらのコースの方が、駒ヶ岳の姿がよく見える。

ミヤマカタバミと、そのとなりはブナの双葉。

約1時間ほどで駐車場に到着。

本日の収穫。登山道脇だけでこれだけ。
今晩のお酒のお供にはちょうどいい量でした。
ごちそうさま。

コメント

この春から野暮用?
野暮な仕事続きでストレスフルでしたがようやく一段落。
昨日はタケノコ下見に里山を徘徊してきました。
さすが北端の地。それも岩木山では来週辺りが採り頃かな?
Q太郎 2010/06/09 10:37 PM
Q太郎さん、こんばんは。
忙しそうですね。
やっぱりこの時期はタケノコですね。
調子に乗って採ってると、帰ってから
大変なんですよね。
たくさん、(ほどほどに?)採って来てくださいね。
ばりこ 2010/06/11 10:45 PM