明日はどうやら山にはよろしくない気圧配置。
そこで本日登らなきゃと、
田沢湖の外輪山の最高峰「院内岳」へ行って参りました!
(上の地形図をクリックすると、大きいログが見られます)
登山道は無いに等しいので、
残雪期に登るか薮漕ぎかの選択しかない院内岳。標高751m。
本日は辰子像からのスタートし、
ワカンを装着して、P491をかすめて山頂を目指す。
取り付きは沢をスノーブリッジを越えて、こんな斜面を
尾根を目指して登って行く。
登り始めに降っていた小雨は、いつのまにか止んでいた。
尾根に上がると、刈り払いされているらしく、
明るく気持ちがいい。
このコースは分水嶺にこだわったT中さんのセレクトだ。
・・・そのT中さん、ときおりズボッと雪を踏み抜き悪戦苦闘の様子。
私の方は、少しばかり体重が軽いせいか
はたまた、ようやくの出番にワカンが張り切っているのか、
とても軽快に本日は登る。
P491を目指し、時には偽ピークに騙されながら
雪庇のできた痩せ尾根を、キックステップでガンガン進む。
振り返ると、こんな天気にもかかわらず
秋田駒が湖面の向こうに全景を見せていた。
偽ピーク途中にあったモダンな模様の樹木は、ウリハダカエデ。
結構な急登の先行トレースは、キジと、テンか狸か。
院内岳はあちら。
P491ピーク手前で小休止してから、鞍部へ向けて下降。
鞍部などは現在地を確認するいいポイントと、教えてもらう。
地形図ではなだらかそうな下降だったが、
実際は結構急に感じた。
西側を見ると、なだらかな稜線があって大石岳。
2、3年前にこれまたマイナーな沢から登り詰めた山。
院内岳の山頂直下の取り付きまでの尾根は、
比較的なだらかにアップダウンが続く。
山頂直下の容赦ない登りが始まった。
伐採をまぬがれたブナ林が広がっていて、空間が明るく感じられる。
田沢湖もきれいに展望できる。
キックステップで登らないと、ずり落ちてしまうような斜面を
せっせと登り詰めると、やがて山はなだらかになって
広い山頂部が目の前に広がった。
小雨が落ち始めて来たが気になるほどではない。
どこが山頂だろうと探したら、こんな標識が出迎えてくれた。
13時15分。道なき山登り、本日も無事登頂!
風もなく穏やかなひろ〜い山頂での、本日のランチはツェルトで。
想像以上に暖かくて居心地がいいのには、びっくり。
霧雨のような小雨が降っていたが、暖かいラーメンと
コーヒーを存分に味わえて、とても幸せなひととき。
14時、ツェルトを畳んで下山に取りかかる。
下山コースは、写真の左側、P496を越えて伸びる尾根を行く。
視界が効くとはいえ複雑な地形で、油断できない。
想定していたルートを、ちょっとそれて軌道修正などしたものの
順調に目的のP496を越える尾根に乗る。
若い細いブナがきれいな尾根だった。
気温が高いこともあり、下山はずぼずぼとかなり雪を踏み抜いた。
それでも木々の向こうに見えてきたのは車道。
15時30分。無事ワカンを脱いで、車道をしばし歩くと
出発点だった辰子像が迎えてくれた。
登りに見えていた秋田駒も羽後朝日も、すでにガスの中。
コメント
輪かんの方が歩きやすいでしょうね。
オイラも先日久々にシューハイキングにお付き合いしましたが、
下山時はアキレスがノビノビ〜で結構なストレスでした。
体感できた山行でした。
それにしても、いきなりずぽっと踏み抜くと
ストレスですね。
スキー登山では味わえない、感覚ですね。
思ってしまいました。さすがT中氏ですな。
binchanも和カンは10年ほど前に竹製のものを
購入し持っていますが未だに使った事が無いのね。
履き方忘れちゃうのね。
院内岳は、横手からも特徴ある台形型で
見えるんですよ。
低山とは言え、充実した山登りでした。
ワカン、さっそうと取り出したものの
履き方、忘れちゃってて軽く焦りました(^^;
新雪深雪はつい山スキーでとなりがちですが、
ふわふわの深雪をスノーシューでぱふぱふと
下降するのも超気持ちイーですよ。
これはカンジキでは味わえないカナ。
おやぢもそろそろ「ヤマドレナリン」が切れて
禁断症状が出て止まりません(笑)
今日はまた雪。
稲倉のパウダーの感覚が忘れられない私は
何だかそわそわしてしまいます。
パウダーとか楽しみがあると
冬ってあっというまに終わっちゃいますね。
ヤマドレナリンは、
毎週摂取が望ましいところですね(^^;
残雪の春山で補給しましょうね。