太平山地は、奥岳が人里からよく見えるしカッコいいのだが、
最高峰は、その東に位置する白子森。
奥岳より9m高い、標高1179m。
本日は初冬の白子森へ初登頂して参りました。
7時35分、林道を行ける所まで行って歩き始める。
崩壊や落石でクルマの往来が出来なくなった林道を
てくてくと50分。やっと登山口に到着です。
ほんの少し進むと、最初っからトラロープが張られた
急登が始まった。地形図を見れば、
稜線までのこの痩せ尾根歩きが一番キツイみたい。
両側が切れ落ちた急なやせ尾根を、ひたすら登る。
左手に、目指す稜線のスカイラインと、そこへ突き上げる
沢からの水音が上がってくる。
行く手が明るくなって、9時30分前に支尾根分岐に到着。
キツい登りもここまで。風はなく穏やかな天候だが、
さすがに初冬だけあり、じっとしているととたんに体が冷えてくる。
P950から、これから進む登山道が白い筋になって見える。
その横を黒く走る沢には、水が小滝で飛沫を上げている。
数日前に積もった雪は堅くなっていた。まだ新雪のころに
登ったらしい登山者の足跡が残っている。
また、クマやうさぎのトレースもちらほらと。
休み休み登り、上小阿仁と秋田市の境界までやってきた。
先を歩いていたT中さんが早く早くと急かすので
行ってみますと。。。。
北に森吉山が大きく広がっていた。
今年も営業が決まった阿仁スキー場がくっきり。
P1089にあがるとぐるりと展望が開けた。
このコースでは山頂よりも見晴らしに恵まれたポイント。
奥岳の尖った山頂もよく見える。やっぱりカッコいい。
雪が付いた斜面をすいすいと下り鞍部に着いた。ここには
遭難レリーフがあって、これはT中さんの知り合いの方のもの。
30年経ってようやくこの地で冥福を祈ることができたのだそう。
10時40分 白子森山頂!風はなく、穏やか。
奥岳方面は灌木に遮られて見えないが
森吉山、岩手山、秋田駒がぐるっと見渡せた。
気温は低いもののあまりに穏やかな山頂だったので
コーヒーで体を温め、11時に下山に取りかかる。
徐々に太陽も現れて、山頂直下の霧氷が際立って美しかった。
日差しが出るとじんわりと温かい。
登山道が落葉した木々の中を、白くうねって伸びている。
雪を使っての下山はとても歩きやすいが
朝の雪もどんどん溶けて、落ち葉が現れてくると
滑ってとても歩きにくい。
振り返ると白子森があんなに遠くなってしまった。
あの、奥の白く雪がついたのが太平山地の最高峰だ。
あと数メートル下ると、もう見えなくなる。
雪が消えた痩せ尾根は、下りでその急さがよく分かる。
最後のほうは懸垂下降したいくらいに急だった。
12時過ぎ、登山口に到着。ここからまた50分歩き、
13時前にはクルマに無事到着した。
林道歩きの途中で振り返ると
さっき雪を踏んで歩いた稜線がこちらを見下ろしていた。
コメント
行っちゃっいましたね!白子森^o^
林道歩きが長いのが、難ですが、
結構印象深い道だと思っていますが、
いかがでしたでしょう
何か寒そうで、それどこじゃなかった!?
こちらの今日は、近所の里山の奥地探検でした
結局、引き返し先に、特に何があるわけではなかったのですが、
いつものコースよりも長く歩けたので、今後のトレーニングに
使えそうなことを確認して終わりでした^_^;
引きずってた思いが一つ整理出来ました。
歩きながら、あの稜線、あの沢一つ一つが切なかった。
本当にありがとう。
白子森に登ったことがあります。
確か岩木山がくっきりと見えた事が印象深いですな。
今日は冷えていて雪もぬかる事なく
歩きやすかったようで何より。
もう霧氷が付いているんですね。
白子森、でらりさんのブログを拝見すると
何だか気持ち良さそうな尾根歩きだなと
思ったんですが、最初がキツいですね〜。
けど、その甲斐あって
展望が素晴らしかったです。
初冬の山経験ができました。
こちらこそありがとうございます。
区切りがついて、良かったですね。
山頂は、またしてもウサギに先を越されました。
次はウサギの先を行きましょう!
あのコースを大会で使ったんですか。ハードですね。
雪があると歩きやすかったんですが
落ち葉で滑って、ハデに転がりました(^^;