さて、八合目小屋まで着いてしまった。1月に来たときは訪れる人もまばらだったけれど、本日はスノーボーダー数人、スキーヤーなどとの遭遇率が高かった。小屋はやっぱり2階からしか入れず、積雪量は前回と同じぐらい。私が小屋から少し阿弥陀池方面へ進んだ頃、小屋を振り返ると、2台の雪上車が到着して乗客を下ろしはじめる。
女目岳を真正面に、夏は湿原で今は大雪原の広っぱに辿り着く。2人連れと単独の三人がいた。2人連れの人たちに頂上の様子を聞くと「ガリガリだから途中で引き返すか、あっちの柔らかい雪のほうか、向こうの(夏道)方から登った方がいい」と三つの選択肢を教えられる。 登りはじめると乾燥した細かい雪でシールが効かないので、夏道の方へ回った。こっちはエビのしっぽだらけだったが、まだ登りやすい。