石森から森吉山

秋田県の中央部にあり、夏はニッコウキスゲやヒナザクラ、チングルマ、イワカガミなどの花々に彩られ、冬は樹氷群が林立する、四季を問わず人気の高い山域である。

ゴンドラを使うことで比較的容易にこうしたビューポイントを巡ることができるのも、この山域の魅力のひとつ。整備された登山道は6コースあり、登山初心者からベテランまで楽しむことができる。

また、山麓には桃洞の滝や安の滝など景観に優れた滝も多く、小又峡など船で行く散策コースもあり見所は尽きない。

◇ゴンドラで行く森吉山

ゴンドラを降りたら木道の整備された登山道を、緩やかに登っていくと様田コースとの合流点の石森に至る。夏はニッコウキスゲが咲き誇り、その奥に森吉山のなだらかな山容が姿を見せる。

北側には森吉神社があり、そのそばに森吉避難小屋と大きな岩がある。石森を山頂へ向かえば、途中、小さな池塘などが現れ目を楽しませてくれる。

鞍部を過ぎ、少し登れば阿仁避難小屋に到達する。避難小屋を過ぎ、稚児平を経て森吉山の主峰に至る。山頂には一等三角点があり、この先をさらに進めば湿原を抜け、草原に花々がこぼれる山人平だ。初夏は残雪があるので、ガスのある日などは注意が必要。