
栗駒国定公園の北にあり、焼石山群の主峰。山頂直下には、湿原や沼が点在し初夏の高山植物が咲き乱れる姥石平などは人気のスポットである。山頂には一等三角点があり、展望も申し分ない。
時間が許すならその隣の南本内岳まで足を伸ばせば、一転して静かな山行ができる。
◇東成瀬口から焼石沼を経て山頂へ

秋田県側からのコースで、全体に緩やかであるが距離が長い。じっくりと歩きたいときには満足度の高いコースである。
登山口は3合目で、初夏は山菜採りで早朝から賑わう。しばらくは大森山の山腹を巻いて樹林帯を進む。
5合目の釈迦懺悔では一旦、樹林を抜け三界山や焼石連山を展望できる。釈迦懺悔の山腹には巻道もあるので、状況によって使い分ける。
ふたたびブナの森をなだらかに歩く。途中、渡渉があり雪解けシーズンや雨の後は結構な水量となるので、注意と用意が必要だ。
8合目になると広い草原となり、焼石沼が開ける。かつては牛の放牧があったが今ではその痕跡もない。周辺は小川が流れ気持ちのいい場所である。
この先、勾配がやや出てきて9合目の焼石神社。岩が折り重なる登山道をしばらく登れば広い山頂に至る。
