ルートファインディングについて
無雪期の一般道ならば、さほど道迷いの心配もいらないのだが、それでもマイナーな山域だと 刈り払いがされていなかったり、倒木があったり、増水だったりするとルートが分からなくなることがある。 地形の読み方はマスターしたほうが安心だ。 雪山になると登山道が見えなくなるばかりか、吹雪いたりホワイトアウトになると 地形すら見えなくなる。コンパスの使い方、地形図の使い方は安全な登山にはかかせない。
コンパス
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SILVAのコンパス。使い方は付録で付いてくるのでここでは説明は割愛。 GPSなどの文明の利器もあるのだが、コンパスと併用している。 ホワイトアウトの時などは安心感があるし、実際何度も救われた。 GPSを持っていたとしても、樹林帯や谷では役に立たないことがある。
国土地理院 25000分の1地形図
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ガイドマップよりも、詳細な情報が得られるので25000分の1が使いやすい。 地形図の北と磁石の指す北はややずれがあるので、コンパスを当てる際には 磁石が示す北を向く必要がある。または予め、ずれを補正する磁北線を書き込んでおけば いちいち北を向く必要はない。磁北線の引き方等も、SILVAのコンパスの付録で付いてくるので 参考に。
地形図の折り方
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地形図は開きやすいように折る。
(1)最初に地形図の4スミの余白部分を裏側に折る。
(2)さらに辺の余白部分を折り込む。
これで表面は地形図だけになる。
(3)真ん中を山折りし、
(4)最後に蛇腹に折り、
(5)更に縦に折る。
コンパクト。山行では濡れないようにビニール袋に入れる。地形図の紙は割と丈夫。
GPS ガーミンgeko
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これは地形図は表示されない一番シンプルなタイプ。予算の都合上仕方なく。
カシミール(Mac対応はなし)というフリーソフトを使って、ルートをインプットしておいたり、
過去のトラックデータを使ってルートを辿ったりして使っている。
高度計もあるので便利だ。また日の出や日没時刻なども見ることができる。
地形図も表示されれば便利だが、なくとも十分に助かっている。
下山後はカシミールで地形図データにトラックデータを表示させると、
地形図に掲載されたルートなどが間違っている場合もあり、楽しい。
単4電池2本で動く。
ルート旗
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自作のルート旗(キ)。
ホームセンターの工事道具売り場でピンクのテープを購入し、ポールはよしずをばらして使用。
軽くていい。
これは、雪山でホワイトアウトや吹雪でも帰り道が分かるように設置する。
従って、打つ間隔はルート旗から次のルート旗が見えるようにする。
またルートが大きく曲がるポイントには、曲がる方向にあまり間隔を置かずに打つ。
そうすれば、方向を見失わずに済む。下山時には全て回収する。
たまに他人のルート旗を頼りに登ってくる人がいるが、いつ回収されるか分からないのでとても危ない。
ルート旗で使ったテープの余りは、予備として携帯すると何かと便利だ。