大気の状態が不安定につきヒマなのでいろいろ妄想する。
たとえば、もしもわたしがチコちゃん5歳を
山に案内したとする。
はたしてわたしはチコちゃんに叱られずに
秋の山を案内できるだろうか。
ふと、
5歳児なみの曇りなきまなこで
あらためてバーチャル登山をしてみれば・・・、
これ。
今、花まっさかりのこのお花。
ウメバチソウ。
きっとチコちゃんはおっぱじめるだろう。
ねーねー、ガイドさん
ウメバチソウの名前の由来って何。
キタキタキタ。
登山ガイドは待ってましたとばかりに
「チコちゃん、お花をよく見てごらん。
何かの花に似ていない?
そう、ウメの花だね。ウメバチソウは
ウメの花に似ているからそう呼ばれるんだ。
チコちゃんは5歳児なのによく知ってるね!」
あっさりと回答するガイドに
きっとチコちゃんは
「つっまんねーヤツだな」
と、鼻白む。
って、思うでしょう。
けど相手は永遠の5歳児のチコちゃんだ。
きっとするどく畳み掛けてくるのだ。
たとえばこうだ。
「ふーん、じゃあさ、
ウメバチソウのバチってなに?」
今こそ日本の全国民、少なくとも
登山ガイドに登録されている皆様に問いたい。
ウメバチソウのバチってなに?
ってな。
来週の真昼岳ガイドのリーフレットを
作りながら、ウメバチソウを眺めて
あれ、と気がついたんだが
そもそも、
バチってなに?
調べたところ、あちこちの本などでは
ウメの花に似ているからと
揃って説明し、わたしもついつい
そっか、そっくりかもと納得して
早20年。
ぼーっと生きておりました。
ウメバチソウの名前の由来は
家紋の「梅鉢」に由来するのだそうな。
梅鉢紋は学問の神様で有名な
湯島天神の家紋。もともとは菅原道真の
家紋だ。
このウメをあしらった家紋は百種類以上もあって
ストレートに
梅の花という紋もある。
だからまことしやかに山の中で説明される、
ウメバチソウは梅の花に似ているからという
説明だけでは、
ぼーっと生きてんじゃねーよ!
となるのである。
梅鉢紋のバチ。
これは家紋の図の中央の
めしべおしべの図の周りに
棒状のものがあって、これが
太鼓を叩くバチに似ていることから
梅とバチで梅鉢紋と呼ばれるのだそうだ。
したがって、
ウメバチソウの名前の由来は
梅鉢紋に見た目が似ているから。
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