【鳥海山日帰り】初心者のための夏の鳥海山を日帰りするコツ

【鳥海山日帰り】初心者のための夏の鳥海山を日帰りするコツ

初心者のための鳥海山登山

鳥海山は日帰りキツイ?

初心者にもおすすめの鳥海山コースは

鉾立口からの象潟コース往復。

歩行距離は往復で14キロ、

登り標高累計は1182m。

 

一般登山コースのなかではちょっとキツめ。

とはいえルートは整備されているし

営業小屋は七合目と山頂直下にあるので

心理的な負担のないコースかと思う。

 

距離が長いので行程管理と装備がしっかり

できていれば問題のないコースと言える。

鳥海山に初心者でも登れますか?

鳥海山にわたしはかつて
山の知識もないまま
登ろうとしたことがある

登山口で準備運動などして
おおいに張り切っていると
山小屋から管理人が出てきて
声をかけられた。

今から登るのか、と問われ
そのつもりだと答えると
九合目までで帰ってこいと言う。

それは心外だという顔をしていると
管理人はその理由を
丁寧に教えてくれた。

今から山頂まで行けたとしても
このコースは日暮れが早い
日が射さなければ寒いし
何より暗くなってくる
とてもあぶない
・・・のだそうだ。

そのとき時刻は午前10時。
格好は半袖で
ヘッデンなんて装備の
知識もなかった。

山というのは計画的に赴くものなのだと
このとき初めて知った。
朝起きて おや天気がいいぞとばかりに
陽気にまかせて
気まぐれを起こすような
場所じゃないのだと知って
とても驚いたものだ。

おそらく鳥海山については
こんな人が少なくないと思う。

なので初心者が鳥海山に
登るための 覚書をまとめてみる。

動画でご覧になりたい方はこちらから!

登れる可能性が高い初心者と低い初心者

初心者と言ってもいろいろある。
じぶんは どの初心者にあてはまるだろうか?

登山初心者で運動習慣がありなし

運動習慣あり 持病もなく健康ならば登れる可能性は高い。
運動習慣なし 登る2ヶ月以上前からジョギングなどして足腰と心肺機能を高めておく必要あり。

特に運動習慣のない人は
概ねこのように捉えて
登山前に準備されることを
おすすめしたい。

 登れるかどうかを年代別で確認

〜20代ぐらいまで
運動習慣がなくても登れる場合が多い。
〜50代ぐらいまで
昔は運動をしていたという人でも、10年〜30年も運動から遠ざかっている場合は膝痛筋肉疲労がくる。
また年代が上がるほどに心肺機能も低下していくので登山が苦しい。
ランニングなど運動強度の高い運動習慣があればこの限りではない。
〜60代以上
運動習慣がないこの年代の場合は、鳥海山は厳しすぎる場合が多い。
膝痛、筋肉疲労のほか、心肺の負担が大きすぎることも。
まずは鉾立口から七合目の御浜まで登って自分の体力を確認すること
そのうえで改めてゆっくりと一泊山行が安心。

以上すべての人が 当てはまる
というわけではないが
概ねこのように
不安要素があると思う。

いずれにしても鳥海山は
どのコースもハードなので
いきなり登るという行為は
ちょっと怖い

じぶんの足で
引き返すことができるうち
じぶんの力量を見極め
無理ならば早めに撤退の判断が
必要である。

初心者におすすめのシーズン

7月中旬〜8月中旬

梅雨明けから8月中旬までが
初心者の鳥海山日帰り登山にはおすすめ。
理由は次の通り。

理由1:日照時間が長い。

日照時間が長いということは
行動時間を長く取ることができる。

このためロングコースの登山には
大きな利点となる。
たとえば 7月下旬の梅雨明けごろの
日の出が4時30分ごろ、
日の入りが19時だ。

これなら
明るい時間帯が14時間以上もある。

鳥海山の人気コースで
初心者向けの象潟コースの場合、
登りが約5時間。
下りが約4時間30分。
ざっくりと10時間だ。

しかしこれに 休憩時間をプラスし、
さらに 標準コースタイムで
歩けない場合を考えると
12時間は見積もっておきたい。

また何か
アクシデントがあったときを考えると
もっと余裕が欲しい。

したがってはじめての鳥海山を
安心して日帰りする場合、
往復で12時間プラスαと
見積もれば
日照時間が14時間もあるという
このシーズンがもっとも
おすすめである。

理由2:山小屋が営業している。

山小屋が営業していると
何かあったときに
逃げ込むことができるので
とても心強い。

初心者におすすめの
象潟コースには営業小屋が2つあり
ひとつが七合目の御浜参籠所、
もうひとつが山頂直下の
大物忌神社の御室参籠所。

この山小屋では飲料やカップ麺なども
販売されているので、
もし飲料などを切らしても
お金さえもっていれば
なんとかなる。

また万が一 疲労やトラブルで
動けなくなっても
小屋に逃げ込むことができる。

なお営業は7月から8月末ごろまで。
令和5年現在、
寝具の貸し出しがなく
シュラフ持参となっているので要注意。

大物忌神社の御室参籠所(令和5年度)
収容人数:100人
営業  :7月2日〜8月31日
※要予約:0234-77-2301(9時〜17時)
七合目の御浜参籠所(令和5年度)
収容人数:20人
営業  :7月2日〜8月27日
※要予約:0234-77-2301(9時〜17時)
理由3:他の登山者も多い。

初心者のうちは
人もまばらな山の中を
ポツンと登るよりは、
ほかの登山者の姿があることで
ずいぶん安心感があるもの。

人の気配が多ければ
クマとの遭遇の確率も下がる

ちなみに象潟コースでは
六合目の賽の河原付近で
クマの目撃情報があるので
クマ避け対策を。

七合目から先は
よほど物好きなクマでもない限り
まず出遭うことはないだろう。

この時期に登山者が多い理由は
次の通り。

まずは梅雨明けだということ。
このエリアの梅雨明け
7月中旬から下旬ごろ。

梅雨明け10日と言われるように
梅雨が明けると長期間にわたって
天気が安定し晴れが続く。

そして夏休みシーズンでもあり
山にでかける人口が増えること。
地元の小学生や中高生、
学生たちによる登山パーティが 多くなる。

夏の鳥海山に登るための服装と装備について

鳥海山の気温

服装選びの根拠となるのが
暑いのか寒いのかという
山で自分が感じる体感温度

鳥海山の気温はざっくり次の通り。

鳥海山の気温は麓の町と比較して
五合目登山口:約6℃低い。
七合目御浜 :約10℃低い。
新山山頂  :約13℃低い。
※御浜の鳥海湖付近は風が強いことが多い。

たとえば
麓の気温が30℃の夏日の場合
五合目登山口:約24℃
七合目御浜 :約20℃
新山山頂  :約17℃

ただしこれは無風の条件での気温の目安。
風は風速1mにつき体感温度が
1℃下がるので、
風による寒さも 考慮する。

この気温に風があれば
夏日であっても山頂付近では
冷える場合もあることが分かる。

夏の鳥海山に登るための服装は
このことを念頭にプランしよう。

夏の鳥海山の服装のコツ

ドライウエア
登山を快適にしてくれるドライレイヤー
暑さによる熱中症予防としてのウエアリング
着るもの
・ドライレイヤー
・速乾性の高いウエア
・体温調整にアームカバー

装備するもの

・薄手のジャケットなど
・薄手のウィンドブレーカーかなければレインウエア
・フリースやダウンジャケット(万が一のため)

予算が許せば
ドライレイヤーを着用し
その上に速乾性の高いウエアを。

暑い日なら半袖でも良い。
半袖の場合に気になるのが日焼け。
そんなときは
UVカット素材のアームカバーが便利。

アームカバーは
夏山の体温調節にも重宝する。

半袖ではちょっと
腕が 寒いかなというときの防寒に、
逆に暑いときはカバーを下げれば良い。

防寒防風のために装備したいものは
薄手のジャケットなど羽織れるものと
薄手のウィンドブレーカーの二つ。

ウィンドブレーカーは
涼しい季節ならレインウエアで代用できるが
夏はちょっと暑い。

またレインウエアよりも
コンパクトなので すぐに取り出すことができる。
このため こまめな着脱ができてストレスがない。
ひとつ持っていると夏に限らず
とても重宝するアイテム。

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夏の鳥海山に忘れてならない装備

・経口補水液
・スポーツドリンク
・日焼け止め用品(肌・唇・目)
・念の為のお金(飲料など山小屋で購入時に)

基本的な登山装備のほか
夏の鳥海山で忘れてならないのが
・熱中症予防のための飲料
・日焼け対策のためのアイテム

特に脱水症を予防するために
飲料については確実に用意したい。

メインの飲みものには スポーツドリンク
凍らせている人がいるが
これでは成分に濃淡ができてしまう。

ぜったい凍ったまま持って行かないこと。
どうしても冷えたものが欲しいなら
テルモスなどに入れていく。

スポドリは苦手だからと、
水をメインに持つ人もいるが
これだと夏場はとくに
足攣りなどの原因になる。

水だけでは
汗で喪失するナトリウムなど
体を正常に動かすための
ミネラルが不足してしまう。

ミネラルが不足なまま
水や麦茶ばかり飲んでいると
体はミネラルバランスを保つため
せっかく補給した水分を
どんどん体外へ排出する。

これではいくらたくさん
水を飲んでも汗や尿になって
どんどん体外に出てしまうのだ。

スポドリならミネラルの補給も
できるので安心だ。

それでも夏は 塩分が不足してしまう。
そこで頼りになるのが
経口補水液
500mlを1本装備しよう。

飲むタイミングは
登り始め30分でひと口ふた口を。
登り始めの汗は
ミネラルなど多く排出しがち。

これを早めに補う。
汗を多くかく日であれば
スポドリにプラスして
休憩ごとに少しずつ 経口補水液を補給する。

また足攣りがおこったときや
なんだか体がだるいなどの疲労感が
ある時も経口補水液を飲むと
回復することが多いのも夏山だ。

足攣りに漢方薬で大丈夫なの?

足を攣った時
すぐに漢方薬を飲む人がいるが
根本的な原因が
脱水にある場合は
いくら漢方薬で回復しても
一時的なもの。

脱水症状が改善されないまま
登山を続けると
熱中症になってしまうこともある。

 

日焼け止め

日焼け止めについては
肌だけではなくも忘れずに。
日差しの強い夏場は
休憩のたびに日焼け止め
付け直すのが効果的。

目についてはサングラスを。
日焼けは目の病気の原因になる。
UVカットのサングラスなら
なんでも良い。

とはいえ サングラスって
似合わなくて苦手という方
わたしもずっとサングラス難民でした。

そんな人には こちらの
フロートのサングラス、
日本人の顔に合うサングラスで おすすめです!

 

初心者におすすめ象潟コースの概要とタイムスケジュール

鳥海山には9つの一般コースがあり
秋田県側に4本、
山形県側に5本。

どのコースも体力が奪われる
ハードな コースばかりだ。

そのなかで初心者や
はじめて鳥海山に登る人に
おすすめが 鉾立口からスタートする象潟コース

・歩行距離:約14km ・累積標高:1182m

距離が長い分体力を使うが
他のコースに比べると
登りの斜度は緩やかなほう。

七合目をすぎて八丁坂までは
広めの石畳の道となっていて
迷うところもなく 技術的に難しい箇所もない

なにより景色が良くて飽きない
振り返れば日本海が広がり、
行くてには鳥海山の新山が雄大だ。

周囲にはなだらかな草原が広がり、
高山植物の宝庫でもある。

歩いていてとても楽しく
疲労を忘れさせてくれる。

はじめて鳥海山に登るなら
まずはこの象潟コースを選んで 間違いない。

登山口について

鳥海山鉾立口の航空写真
googleマップより

国道7号ブルーラインに入る。
ブルーラインの最高地点が
鳥海山五合目の鉾立

ブルーラインは昔は有料だったが
現在は無料で通行できる。

舗装された2車線。
登山口はレストハウスの
裏に回って
車道沿いに進む。

登山届けはこの登山口の ポストを利用する。

駐車場

鉾立の駐車場航空写真
Googleマップより

登山者用駐車場は
上の画像の 囲みのある二箇所。
ドライブコースとしても
人気スポットなので
登山者以外の観光客も多い。

なので長時間駐車が前提の登山者は
施設からやや離れた場所に
停めることになる。
マナーをしっかり守りましょう。

混雑について


8月の登山シーズンの週末は
前泊車も多く 早朝から混み合うことが多い。

なるべく早めの到着がおすすめ。
8時着では停められないことも。

もし登山者駐車場にも停められない場合、
ブルーラインを山形側へ少し下ると
路肩にスペースがあるので そこを利用する。

売店

鉾立口には稲倉山荘という
レストハウスがあるが
営業時間が 9:00〜17:00
登山開始時間にはまだ営業していない。

もし飲料を追加購入したいときは
自販機を利用しよう。

登山口のトイレ

水洗トイレがある。
24時間使用でき、
トイレットペーパーあり。

キレイなので安心。
宿泊施設の鉾立山荘の隣にある。

その他施設

鉾立山荘:
・宿泊料(1泊)1,830円
・毛布(1枚,1泊につき)50円
・布団(1組,1泊につき510円  )
・ガス(ガス栓1個,1時間以内)100円
・シャワー(1基,5分以内)200円
予約:090-3124-2288
※モンベル会員の方布団レンタルが310円に!

鳥海鉾立ビジターセンター
・入館料:無料
・営業時間:9:30〜16:30
鳥海山の成り立ちや植生などここでチェック。

アクセスについて

定期運行する公共交通機関はなく
クルマを使うのがベスト。
ただしシーズン中は
乗り合いバスが象潟駅から出ている。

マイカー

国道7号を山形側、秋田側 どちらからでも
ブルーラインに入ればよい。

秋田側からは 無料開放中の高速道路を
象潟インターでおりて 左折する。

ナビには 鉾立展望台などで出てくるので
セットすればカンタン。

バス

クルマがない場合は
乗り合いバスのブルーライナー号を
活用しよう。

シーズン中7月〜9月は 土日祝日限定だが
象潟駅から6:20の第一便を利用すれば
鉾立口に6:55の到着。

前泊なら象潟駅を15:25に乗れば
鉾立に16:00の到着だ。

料金は令和5年現在で 片道3000円。

象潟駅なら東京からの 高速バスが停まる駅。
エクスプレス鳥海号なら象潟着5:45
ブルーライナー号の
第一便にちょうどいい。

ブルーライナーの
予約は前日の17時まで。
株式会社象潟合同交通
TEL. 0184-43-2030

コース詳細

初心者が鳥海山を日帰り往復で登るコツ

山と高原地図などで記載されている
標準コースタイムは
山を歩き慣れた40代くらいの
男性登山者を想定している。

また
休憩時間や写真撮影時間などは
含まれていない。

したがって
初心者やゆっくり登りたい場合
標準タイムの1.2倍ぐらいで
プランニングするのが無難。

以下がそのコースタイム。

コースタイム例(標準タイム×1.2倍前後)

もし次に挙げる
コースタイムより時間がかかるようなら
外輪コースではなく
千蛇谷コース往復とし、
ランチ時間を短縮するなど
時間調整を。

体力的に厳しく遅れがちなら
引き返すタイミング
12時前して潔く撤退すること。

6:00鉾立登山口
1時間30分
7:30賽の河原(休憩10分)
50分
8:30御浜(休憩15分)
1時間20分
10:05七五三掛(休憩5分)
※外輪山コースの場合
2時間20分
12:30大物忌神社(休憩10分)
※山小屋裏手のルートの場合
15分
12:55新山2236m(5分)
※山小屋裏手のルートの場合
15分
13:15大物忌神社(ランチ25分
1時間30分
※千蛇谷コース
15:10七五三掛(5分休憩)
1時間
16:15御浜 (10分休憩)
40分
17:05鉾立登山口 
お疲れ山!

初心者が鳥海山に登るための体力配分のコツ

①スタート30分を超ゆっくりと

鳥海山に限らず
ロングコースを登るときは
スタートから30分は
とにかく超ゆっくり登ること。

仲間とおしゃべりができる程度の
運動量でゆっくりと
汗をなるべくかかないように登る。

ゆっくり歩くコツは
歩幅を小さく
足の裏をしっかりと
地面に着地させてから
次の一歩を踏み出す。

これでバテにくくなるので
ぜひ試して欲しい。

②斜度がゆるんだらペースアップ

すべてのコースをゆっくりでは
時間がかかりすぎるので
斜度が緩んだら
ペースを上げてさくさくと登る。

そして急登や難所では
ゆっくりペースに。

③休憩をこまめにとり水分とエネルギー補給を

疲れる前に一息入れ
飲み物とエネルギーをしっかり補給。

休憩中は
脚をマッサージする。

ふだんランニングをしていても
鳥海山のロングコースの登山では
下山時に脚の筋肉が
だいぶ疲労する。

休憩中に手のひらでマッサージするなど
疲労をほぐすことも有効。

鉾立から御浜まではこんな感じ

七合目の御浜までは
石畳の登山道で整備されている。

鳥海湖やその周辺は
高山植物が咲き乱れる絶景ポイント。

山頂までいかずとも
ここまでのハイキングでも
満足できるコースだ。

標準コースタイムで2時間だが
2時間30分かけてじっくり登ろう。

こちら地形図。
鉾立から御浜まで
距離3.3km
累積標高で540m。
さあ出発!

鉾立登山口から
間延びしたような石の階段を
登っていくと展望台へ。

展望台からは
奈曽渓谷の向こうに
目指す新山の荒々しい姿が
朝日を背負って展望できる。

展望台を過ぎれば
石畳の登山道だ。
何度か急登を繰り返して登っていく。

 

1時間少し登れば
広い谷間に出る。
ここは7月まで雪が残り
雪解け水が小川を作っている。

チングルマや
ニッコウキスゲなど
眺めながら進めば
六合目の賽の河原。

タイミングよければ
オコジョが石畳の間から
顔をだしてくれる。

 

賽の河原を過ぎると
しばらく急登が続く。

急登は意識してゆっくり登る。

やがて景色が広くなれば
斜度も緩み
伸びやかな草原に。

左手にどっしりと
稲倉岳も見えてくる。

自家発電の音が聞こえてくれば
まもなく御浜小屋だ。
小屋付近ではクマ鈴は外そう。

小屋では
飲料やアルコール、
御朱印も購入できる。
休憩は200円で利用できる。

トイレは協力金100円を。

小屋の裏手にまわれば
眼下にまんまるく鳥海湖。
ここは風の通り道で
予報よりも強めの風が吹くことが多い。

汗で冷えないよう
アウターで衣類調整をしよう。

鳥海湖を半周して
御田ケ原に合流するコースは絶景。

またここから山頂には背を向けて
笙ヶ岳へ登る登山者もいる。
鳥海山でも指折りの
フラワーロードとなっている。

御浜から七五三掛までこんな感じ

御浜から七五三掛まで
距離は1.7km
累積標高で209mだ。

標準コースタイムで1時間。
途中歩きにくい岩場もあるので
1時間20分ぐらい見ておこう。

 

御浜を過ぎてすぐ
扇子森への登りは
岩が累々と重なった道となる。

ルートがわかりにくい箇所もあるが
右手のロープ沿いに歩けば
概ね正解だ。

また人の踏んだ岩は
土がついているので
なんとなくコースがわかる。

 

扇子森の広い山頂を
左右に高山植物が
縞々に禿げている風蝕パッチを
眺めながら進む。

扇子森の山頂を過ぎれば
目の前には広いコルが。

石畳をおりたところが
御田ケ原分岐。
鳥海湖からのハイキングコースとの
合流ポイントだ。

ここから八丁坂を登り返す。
巻道になるころには
登山道はいよいよ石畳が終わり
登山道らしい道となる。

途中に小さな草原を過ぎ
ちょっとした岩の急登を
石を落とさないように登る。

休憩にちょうどいい広場をすぎれば
木道ではあるものの
急で滑りやすい道となり
ここを登り切れば七五三掛の
分岐となる。

 

分岐は
右へ行けば外輪山コース、
左へ行けば千蛇谷コース。

外輪山コースは
展望が素晴らしいが
片側は千蛇谷に落ち込む絶壁なので
風が強い日は避ける。

風が強くバランスを崩しそうなら
千蛇谷コースを使おう。

下の画像は分岐から見る新山と
千蛇谷コースへ下りる登山道。

 

七五三掛から外輪山コース

七五三掛から大物忌神社まで
距離は2.4km
累積標高で379m。

文殊岳、伏拝岳、行者岳の
ピークを踏みながら
遠くに月山、すぐ隣には
新山を眺めて進む。

 

遠くに日本海の水平線と
ここまでの道のりが!

 

外輪山コースは
何箇所かこのような
岩場通過がある。

ポールは仕舞うか、
どうしても使いたければ
一本だけにしたほうが安全。

一本ポールも
岩場に入る前に
短めに調整する。

 

ハシゴもある。
混んでいるときは
登る人と下りる人を
交互に、
くれぐれもグループで
独占しないよう
他の登山者へ気遣いを。

 

行者岳を過ぎ、
なだらかな外輪山を行けば
百宅コースとの分岐、
そして巨大な
虫穴岩の手前で
新山方面への下り口に。

 

この下りが結構な斜度。
石を落とさないよう、
自分も落ちないよう
慎重にゆっくりと。

さっさと下りたい人が
後ろにいれば
危険がなければ
先に行ってもらおう。

大物忌神社から新山へ!

大物忌神社から新山の山頂まで
2本のルートがある。

小屋の正面からのルート
標準コースタイムで25分。
安定した岩を登るが
時間がかかる。

一方小屋の裏からのルートなら
標準コースタイムで10分。
標高差65mほど。
ただし、登り始めの石が
不安定で落石に注意が必要。

 

新山頂上。

 

岩に白ペンキが記されているので
迷うことはないが
慣れていないと
岩歩きが怖いかもしれない。

山頂は2畳あるかないか。
とても狭いので
他の登山者と譲り合って
記念写真を。

岩の間にスマホなど
落とすと取れないので
落とし物にはご注意を。

 

大物忌神社に降りてきた。
ここの売店で
飲料やカップラーメン(お湯付き)、
ビールのほか
お守りや御朱印、
グッズなど購入できる。

 

鳥海山美術館も
ぜひお立ち寄りを。
小さな美術館なので
すぐに見ることができる。

 

大物忌神社から千蛇谷コースを下山

下山は千蛇谷コースを。
七五三掛まで距離1.6km、
下り標高ー390m。
七五三掛への登り返しで60m。

 

しばらく岩の道を下りる。
そろそろ疲れが出る足裏に
岩の道が堪える。

 

単調な道をぐんぐん下ると
雪渓に出る。
これを横切れば登りに。

 

雪渓のあとは
60mほどを登り返し。

ここが斜度もあり
滑りやすく地味にきつい。

 

途中展望台がある。
この展望台からの鳥海山の眺めが
素晴らしいのでぜひ
ここで休憩を。

 

七五三掛につけば
御浜までのコースが展望できる。

足が疲れたなら
ストックもダブルで使って
下山しよう。

 

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