【秋田の山】秋田駒ケ岳八合目から笹森山〜湯森山〜焼森ぶらぶら散歩

【秋田の山】秋田駒ケ岳八合目から笹森山〜湯森山〜焼森ぶらぶら散歩

ふもとには温泉や田沢湖などの観光資源にも

恵まれている秋田駒ケ岳。

がっつり登山もいいですが

コース次第ではゆる〜りのんびりと

山歩きを楽しめるのも人気山域ならでは。

今回は出発が遅かったのと

足のケガもあってのんびりと八合目から

笹森山〜湯森山〜焼森を周回してきました。

 

笹森山〜湯森山コース概要

八合目避難小屋でバスを降りたら、

バス停から目の前に広がるのが笹森山。

笹森山から先は湯森山、笊森山へと登山道は

ゆるやかに起伏を繰り返して

池塘が美しい千沼ケ原、あるいは

乳頭山へ続いている。

 

令和5年、笹森山から湯森山、焼森までの

刈り払いがなされたのでずいぶん歩きやすくなっている。

登山道は洗掘あとで大きくえぐれている箇所もあるが

道は明瞭で迷う心配はない。

アクセスと登山口

アルパこまくさと奥に秋田駒ケ岳。

八合目登山口へはマイカー規制があるので

夜間以外はバスでのアプローチとなる。

登山バスは田沢湖温泉郷近く、アルパこまくさから。

アルパこまくさまで クルマ

国道46号から国道341を田沢湖方面へ。

田沢湖スキー場を過ぎて田沢湖温泉郷の

ホテルが立ち並ぶところに「アルパこまくさ」の

看板があるので右折してすぐ。

駐車場は施設前ではなく左手にある方を使う。

駐車場は無料。

 

アルパこまくさまでバス

JR田沢湖駅から羽後交通バスの

「乳頭線」「駒ヶ岳線」でアルパこまくさ下車。

約35分ほど。

 

アルパこまくさから八合目登山口へ

八合目バス停と奥の山は左が笹森山、右が湯森山

バス料金は令和5年現在で片道630円。

アルパこまくさの売店が開いていれば

バスチケットを購入できるが

開いていなければバスを降りる際に直接支払い。

両替ができるので、発車前にしておく。

 

PayPayも使えるが、乗務員に聞いたところ

docomoなら大丈夫とのことでした。

 

バスは25分ほどで八合目に到着する。

朝は6時台から帰りは17時台もあるが、10月からは

土日祝日のみの運行もあるので要注意。

コースタイム

標準コースタイム(ゆるっと周回)

八合目登山口 →45分

笹森山→45分

湯森山→70分

焼森→40分

八合目登山口

 

せっかくなので北カルデラ周回

焼森までのコースタイムは上記参照

焼森→15分

横岳→30分

馬の背経由男岳コル→20分

男岳→20分

阿弥陀池→25分

片倉展望台→25分

八合目登山口

 

山行レポ

八合目から乳頭山まで縦走予定だったが

あいにく昨夜、足の指をぶつけて痛い。

けど山歩きがしたい。

ということで、八合目登山口から笹森山方面へ。

 

八合目小屋の売店のある出入り口の正面が

笹森山への登山道入り口だ。

 

紅葉にはまだ早いこの時期の秋田駒は

それでも阿弥陀池方面は登山者がいるが

笹森山方面へはわたし一人。

 

灌木の登山道を下っていく。

足元は刈り払われているが

石がごろごろあるので足元注意。

 

下ったところで赤倉沢を渡渉する。

渡渉といってもこの季節、水流もなく難なく。

 

草原に出るまでは、洗掘著しい登山道を。

足があがらない箇所には

梯子も設置され、登山者は少ないとはいえ

整備はしっかりなされている。

 

振り返れば出発点の八合目小屋と

その奥に秋田駒の最高峰男女岳がかっこいい。

きょうの天気は晴れだったが

東からの風で厚いガスがのそりと尾根を

越えてくる。

 

笹森山の山腹の巻道は緩やかで

草原の中をいく。

 

笹森山は湯森山との分岐から5分ほど。

ピストンすることになるが展望もいいので

立ち寄るとする。

山頂は刈り払いがなければササだらけだろうが

ちゃんと刈られていた。

 

男女岳とその肩には田沢湖が煌めく。

山頂にはベンチもあるので景色を眺めて

のんびりするのもいいだろう。

 

さて来た道を戻って湯森山への分岐へ。

のびやかな山腹にガスが渡る様子は

ダイナミックで見飽きない。

 

分岐の標柱にはクマ注意看板。

放っておけば背丈ほどのササが茂る山域。

クマの出没も少なくない。

 

行手の湯森山。

紅葉シーズンは錦に染まることだろう。

 

さほどの登りもないまま本日2座目、湯森山。

山頂は広く、ベンチもいくつかある。

ガスで本日は展望もないが、

晴れていれば秋田駒方面と、乳頭山方面の

広い景色が楽しめる。

 

さて、予定では笊森山へ向かい、

さらに乳頭山へ向かうつもりだったが

やっぱりぶつけた足の指が痛くてならない。

大人しく焼森へ向かう。

登山道は今年刈り払われたようだ。

 

なお、この先笊森山方面の刈り払いは

令和5年は行われていない。

かなり笹ががんばっているようなので

向かわれる方はそのつもりで。

 

ガスで展望はこれで精一杯。

重々しく稜線を流れるガス、迫力。

 

このあたりの先、

山と高原地図には水マークがあるが

この時期、沢は枯れていた。

 

刈り払われたばかりの登山道。

ときどきダケカンバが見事な枝ぶりを

披露してくれる。

 

登山道が登りとなれば

足元は砂礫となって、焼森が近いことを

知らせてくれる。

 

砂礫になると脇には

ムシトリスミレのちびっ子たち。

小っさすぎて星のよう。

 

おおきな洗掘を通って、

 

お馴染みシャクナゲコースと

合流する。

 

せっかくなので

焼森山頂へ寄っていこう。

山腹には植物もあるが山頂はまだまだ

砂礫ばかり。

このおかげでコマクサが生息できる。

東北でコマクサがみられるのは

ここ秋田駒と、岩手山、蔵王ぐらい。

 

ガスの向こうに阿弥陀小屋の賑わい。

 

タカネスミレ、コマクサ、イワブクロに代わって、

砂礫の山頂ではオヤマソバが見頃を迎えていた。

 

シャクナゲコースを下っていく。

焼森付近は風が強いことが多いが

ここまでくれば風は止むことが多い。

 

トリカブトが見頃だった。

 

沢を渡渉し上り返す。

 

低木のトンネルをいく。

 

この小道はコケやシダが楽しい。

亜高山帯によく見るスギカズラ。

ヒカゲノカズラ科。

 

ミズゴケに埋もれてこちらは

ホソバトウゲシバ。

山地帯から亜高山帯、日本各地で見かける。

こちらもヒカゲノカズラ科。

 

 

枯れ木にコケの寄せ植え。

 

こちらはゴゼンタチバナ。

葉っぱが6枚のが今年花をつけた個体。

葉っぱ4枚ではまだ花をつけない。

 

だいぶ下りてきた。

さきほど登った笹森山と湯森山の間から

きょう上る予定だった乳頭山が呼んでいる。

嗚呼。。。

 

シャクナゲコースはロープ設置箇所がある。

慎重に降りれば大丈夫。

 

こんな岩の巻道もあるが

足場はしっかりしているから大丈夫。

 

ただし岩のあとのこの階段、

ぐらつくので要注意だ。

12時半ごろ八合目にもどってきた。

55分のバスに余裕で乗れそう。

 

時間があったのでコーヒーを。

500円でドリップコーヒーがあるが

バス代がなくなるので200円のインスタントを。

売店のお姉さん、手拭いの新作を見せてくれました。

かわゆい。今度お金持ってこよう。

てぬぐいは 各種1100円。

バッジやガイドマップもあります。

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