おととしの9月、
ブルーベリー食べ放題やってるよと誘われて
登った鳥海山百宅コース。
8合目か9合目付近で小さな黒い、
クロウスゴの実がそれだった。
よくスーパーで見かけるブルーベリーよりも
ふた回りほど小さいが、数粒集めて口に放ると
素朴な甘酸っぱさが、百宅コースの
疲れを癒しておいしかった。
栗駒山にもクロウスゴがあり
6月から7月にその花が見られる。
クロウスゴはこんな愛らしい花だ。
栗駒山の須川コースでよく見かける。
名前の由来は、実の下部の
平たい様子が臼に似ているため。
漢字で書けば黒臼子。
6月上旬ですでに結実してある。
クロウスゴだと思って分類していた写真だが
よくよく見ると花の雰囲気など微妙に違うものがある。
この写真のウスゴだ。
個体種の違いかとざっくりと捉えていたが
あらためて調べるとこちら、
マルバウスゴ。別名シコクウスゴ。
栗駒山付近が北限とのことで、別名には
シコクとあるが四国にマルバウスゴはない。
推測によれば、検体に書かれた採集場所の剣山を
四国の剣山と間違えたためではないかと
言われる。栗駒山には
剣岳というピークがあるので。
マルバウスゴとクロウスゴの見分け方は
葉っぱ。マルバウスゴの葉っぱは
縁に細かいギザギザがある。鋸歯という。
クロウスゴの葉っぱはギザギザはなく、
たまに葉っぱの下半分にささやかな
ギザがあるくらい。
そしてそしてさらにもう一種、
様子の違うウスゴさん。
葉っぱにギザはないが、花がクロウスゴより
平べったい。
たぶん、そうなるとミヤマクロウスゴ。
ミヤマクロウスゴのアップ。
これも栗駒山の須川コースで6月に撮影。
栗駒山ではクロウスゴ、マルバウスゴ、
ミヤマクロウスゴが見られるのかー。
ぜひ秋にこれらの実の食べ比べを
したいところだ。
雨の週末のおかげで
じっくりと花オタ。
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