盆も過ぎれば山の花にも秋の気配。
日曜日の太平山地の篭沢遡行のときは
ツリブネソウやキツリフネが
沢ぞいに愛らしかった。
夏真っ盛りから見かけるものの
これらの花が出てくれば、もう
夏も終盤。
ところで、この画像の花、
これも秋口に見かける低山の花だが、
その名もキバナアキギリ。
シソ科。
名前の由来は、
アキギリという本家がおりまして、
本家の花の色に対してこちらは
花の色が黄色だから「キバナ」が付属。
そしてその本家のアキギリには
さらにその名の本家がありまして、
それがキリの花。春に青い花が咲く。
キリ、わからない?
桐ダンスの原料となる落葉高木の
桐の花。あるいは
日本国政府の桐の紋章に
なっているあの花、だ。
桐の木は葉っぱがとにかくでかいので
軽く驚く。
そして成長も早いのでまた驚く。
秋田はその昔、この桐の木の
名産地だった、というから
さらにへえ、と驚く。
桐の木はタンスにもなるし
政府の紋章にもなるしと、
何かと話題いっぱいで
里山ガイド的立場からすればとても
ありがたい木だ。(主観)
話をもどすが、
本家の桐の花が春に咲くのに対し、
これによく似た花が秋に咲くので
アキギリ、となった。
そしてそのアキギリの
黄色の花があるのでキバナアキギリ。
ところがだ。
これ。
先日の馬場目岳の篭沢遡行の途中で
見つけたキバナアキギリが
ツートンカラーだった。
アキギリのほうは
青紫色をしているのだが、
ただし、東北には自生しない。
だがこのキバナアキギリ、
上の部分はキバナアキギリの黄だが
下の部分がアキギリの青紫で
まるでハイブリッドカラー。
初めて見たのでその
喜びをここで共有しとく。
この株の周りは全部、キバナだったので
突然変異か個体差か。
こちらが正統派キバナアキギリ。
どこかの山でお会いくださいな。
コメントを書く