2025年10月4日神室山へ有屋口往復のご案内

2025年10月4日神室山へ有屋口往復のご案内

ガイドメニューへの取り上げ久々の

神室山のご案内である。

 

わたしの中で県内一般コースのうち

さすがにスポーツタイツの神通力にすがって臨む山が3つある。

1、鳥海山日帰り

2、和賀岳

3、そして神室山。

 

神室山は、今でこそ役内口からの

西の又コースが通行止めとなっているので

有屋コースを使っているのだが

それでもやっぱりゴリッとした登りの山である。

 

ガイドとはいえナーバスになる。

何がって、コースが長いから早朝集合。

寝過ごしやしないかと、それな。

コースGPS軌跡はこちらYAMAPで

 

神室山登山の詳細なコース説明はこちら↓

 

 

神室山へ有屋コース:登山口へ

5時前だというのに、

車でいっぱいの道の駅でゲストと合流。

空の端は赤く染まりはじめ

今日の天気は絶好の山日和りの予感。

 

さすがに相手が神室山となると

緊張するのはガイドばかりではない。

ゲストの皆様も、本番の神室山よりむしろ

キツイんじゃ?という「予行練習」を

してきたようで、

もはややることはやり切った清々しい笑顔で集合した。

 

有屋口、いつもの車止め。

昔はもっと先まで車道があったようだが

2度とその車道を復活させる気はない意思表示がこれなのだろう。

 

駐車場には県外ナンバーの車が3台あって、

とうに出発した様子。

熊払いと蜘蛛の巣払いできたね。

1キロほど歩いて、登山口の標柱。

 

沢沿いをえんえんと二股まで

有屋コースは登山口から

1時間ほどは沢沿いの、谷間の巻道だ。

役内の西の又コースと同じ趣向の道ではあるが

西の又に比べるとだいぶ、やさしい。

 

とはいえ、歩きやすいわけではない。

荒れた道を歩きなれていないと

ここでかなり神経を使ってバテる。

 

今年は倒木も多かった。

越えやすいよう、切れ込みを

入れてくれているのがうれしい。

 

渡渉は2回あって、ここは1回目。

初夏に比べるとだいぶ水量は落ち着く。

 

沢沿いの荒れた道歩きで疲れた気分を

癒してくれる森。

林床をシダが覆う、なかなか素敵な森だ。

カツラの甘い香りもふわりとやさしい。

 

二股の渡渉。

ここには鉄板が設置されている。

 

ロープも張られて、渡りやすい。

 

二股から稜線への登り

二股をすぎれば、700mほどの

急登となる。

沢の音が遠ざかり、代わりに初秋の森を抜ける風の音が大きくなる。

上の画像の愉快な仲間たちは

ツチグリというきのこ。

 

丸い部分を押すと、

プシュッと胞子を吹き上げるアトラクション付き。

 

沢沿いの水平移動から一転しての

急登は、九十九折りになっているので

地形図で見るよりもだいぶ登りやすい。

 

沢沿いではカツラやサワグルミが多かったが

尾根の登りになると立派なブナが

出迎えてくれる。

 

700mを適度に区切って地味に

登っていく。

だんだん、

向かいの稜線と高さが同じになっていき、

やがてポツンと避難小屋。

 

この時期は

ツキヨタケが旬?のようで。

 

春日神の岩まできた。

なんと。

誰が気づくんだろうとその

主張のなさすぎる彫っただけの

「春日神」の文字を

長年不憫に思っていたのだが

今年からはきれいに赤く塗られていた。

 

登るほどに、ムシカリの色づきが

鮮やかになってくる。

 

そして山頂とその肩の避難小屋。

うわ、まだあんな遠いわと内心若干引きつつも

「あとすぐですね」

とガイドは強引である。

いやあ・・・と皆さんは

すんと黙り込む。

 

とはいえ、見えてきた神室連峰のイケメンたちに心は弾む。

小又山に、火打岳。

 

さあ、主稜線はもうすぐ。

そしたら急な登りも終わりである。

 

いつしか樹高も低くなって

秋晴れの空と東北の山々が

遠くは月山、朝日連峰まで続く。

 

「だいぶ近づきましたね!」

だれも同意しない。

 

春日神ばかりでなく、

長年藪に埋もれていて誰も気づかなかった八幡神もこの通り。

 

有屋口とパノラマコースの分岐。

手前が前神室山。奥が鳥海山。

 

主稜線を神室山山頂へ!

ここからは楽しい稜線歩き。

ゴリッと登った甲斐がある。

 

山頂までまだあんな登りがあるのかと

毎度、思うが

見た目ほど大変な登りではない。

 

雷神を過ぎると、西の又コース分岐。

通行止めのテープが張られていた。

草もだいぶ被っている様子。

もう復活しないのだろうか。残念すぎる。

 

1箇所、痩せ尾根に岩場がある。

慎重にね。

 

だいぶきたよ。

 

山頂、今度こそ

もうすぐ!

 

予報では山頂の風速は11~12m。

思ったより風は弱く、快適である。

左右非対称の稜線は

西側に灌木が多く、紅葉も早い。

東側は深く削られた山肌が

一気に谷へと裾野を落としていて

これもまた神室の大きな魅力。

 

到着!

おめでとうございます!

初神室山で360度の大展望はラッキー。

虎毛山、栗駒山、岩手山、秋田駒も。

 

いつまでも眺めていたい絶景。

ではあるけれど秋の日足は短い。

きたコースを

ミズのコブやサワモタシを

お土産に帰路につく。

ご参加ありがとうございます!

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