2014年6月1日 志波三山の最高峰、東根山

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岩手県の盛岡市郊外、志波三山のひとつ東根山(標高928.4m)に登ってきた。
別名「こたつ山」とも呼ばれるように、その姿はどっしりとした
台形で、特徴的な形の山が連なる南昌山山塊のなかでも存在感がある。
南昌山(848m)箱ガ森(865.5m)と今回で
志波三山全登となる。
登山口はラ・フランス温泉そば。
広い駐車スペースには思いのほか先行者の車が多い。
そしてそこには「登山割」の看板。
東根山頂上の写真で入浴料が200円引きになるのだ。
7時50分頃、駐車場を出発する。
この志波三山、箱ガ森からこの東根山まで20キロにも及ぶ
縦走路がある。
里山とはいえ、急峻な山域でアップダウンが半端ない。
特に南昌山などのとんがりっぷりを見れば
私などは、縦走の意欲はあっけなくへし折られる。
が、なんと青森のQさんが本日ここからトライしていたと
あとからフェイスブックで知った。
鉄人Qさんでも10時間以上のがっつり登山だったようだ。
8時10分、林道歩きが終わっていよいよ
登山道となる。
登山道を少し行くと
ふいに視界が開けて、水を張った水田と
その奥に早池峰山が見える。
登山道はやや広めで、よく踏み固められていて歩きやすい。
しばらくは右手に植林の杉林を見ながらの登りとなる。
フタリシズカが見頃だ。
こちら、まんまるいぼんぼりはソデコの花。
目立たないがかわいらしい。
ひっそりと咲くのはコケイラン。
気をつけていないと
なかなか気づかない。
岩手の登山道は、秋田に比べると、とにかく直線的な印象があるが
東根山の登山道は、九十九折りに歩きやすく付けられている。
それもあってか、トレランの人が多い。
8時41分、一の平。ちょっとした広場になっていて
休憩に気持ちのいい場所。
ツツドリの声と、エゾハルゼミの涼やかな声などが
入り交じり、また何かの花などの甘い香りが満ちている。
初夏らしい、爽やかなひとときを楽しみながら
一息つく。
いつのまにかフタリシズカは見当たらなくなり、
ナツトウダイや、トリカブトが登山道脇を賑わしている。
こちら、ナツトウダイ。お気に入り。
8時58分、二の平かな。
ここもちょっとした休憩ポイント。
やがて、一本杉。標柱にはこの登山道最後の杉と書かれている。
そう書かれれば、何やらありがたみが出てくる。
確かに杉は見当たらなくなった。
登山道脇には機関銃岩という岩もある。
登りでは気がつかなかった。写真は下山時のもの。
本当に機関銃によるものかは分からない。
9時33分、蛇岩展望台。
行ってみればこんな大きな岩がある。
岩の上に上がると、花巻が一望できる。
その岩の上から発見したアオヤマボウシ。
ヤマボウシよりも小さい。先日、お茶の稽古で茶花として
用意されていて気になっていた花だ。
まさか、こんなところで早くもお会いできるとは!
そしてひっそりとギンランも。
9時53分、青空が広がって見晴らし広場に。
ここだけ草地となっていて、ぐるりと展望が開ける。
下手すればここが山頂かと早合点しそうなくらい。
岩手山から秋田駒までの長い稜線が
すっきりと横たわる。
南方面は早池峰山が遠望できる。
シラネアオイ。
一等三角点がある山頂は、見晴らし広場から少し行ったところにある。
やや下っていくと、シラネアオイやラショウモンカズラが
まだ見頃だ。
10時、山頂。
見晴らしはない。ラフランス温泉の登山割用に
写真を何枚か撮る。
お昼にはまだ早いので、時間的にはお茶でしょう。
ブナが枝を広げよい木陰があったので、
シートを広げた。
抹茶の甘みも感じられる心地よい苦みは、たっぷり汗をかいたあと、格別だ。
下りは1時間30分ほど。登りは花の写真を撮りながらも
2時間ちょっと。
途中に見られるこの標識は、志波三山縦走のプレートだ。
12時下山し、ラフランス温泉へ。
奥に見えるのが東根山。
温泉のあと、ラーメンを食べたらアイスが食べたくなったので
芽吹屋でジェラードのダブルを。
こちらからも、台形の東根山がよく見える。

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