タケノコ料理あれこれ

タケノコ料理あれこれ

タニウツギが咲き始めたら東北はタケノコ採りたちのシーズン!

東北でタケノコといえばこれ、
ネマガリタケ。
里にタニウツギのピンクの花が咲き、
続いてニセアカシアの白い花が
咲き始めると、
山ではタケノコ採りの最盛期に突入だ。

登山口やそのアプローチの路上のあちこちに、
早朝というかいやもう夜中だろうな時間から、
地元の方々が笹薮に潜っている。
われわれ登山者がさて登り始めるか
という時間にはもう、キャンパス布の
いかにも丈夫そうなザックを
パンパンに膨らませてタケノコ採りの
おじさんたちが下山してくるのだ。

タケノコは日が昇るとともに硬くなっていくので、
こうした超早朝からプロたちは動く。
そして道の駅などでだいたい
一掴み300円か500円くらいで売られ始めるのだ。

では、われわれ登山者が登山道でタケノコを見つけたらどうするべきか。

タケノコの採り方

登山道わきに、太くて立派な笹薮が現れたら、
その根本をよっく見よう。
おりしも登山道は急登に差し掛かったところだ。
急いだところで息が上がってバテるばかり。
タケノコを探しながら登れば、
急登に心が折られる心配もない。
いやしかし、さっきザックを
パンパンに膨らませたおじさんたち。
今さら彼ら玄人らの取りこぼしというものが、
あるものか。
それが結構あるものなのよ。

ちょうど地面から10センチから
15センチほど顔を出したところが採りごろ。
そして注意したいのが、
一本出ていれば必ずそのそばに
2〜3本ほど採りごろサイズが顔を出している。
一本で満足しても構わないのだが、
せっかくなので入念に目を
凝らしてみるのが収量アップのコツ。

採るときは、タケノコを途中から
折らないよう、タケノコの根本の
地面に指を潜らせて、これ以上指が
入らないという根本で折る。
タケノコは採った根本付近から徐々に
硬くなるので、なるべく深いところで
折るのがコツ。

玄人たちの取りこぼしとはいえ、
これだけあればランチタイムが
ぐんと豪勢になるのだ。

現地料理その1:ほくほく焼きタケノコ

タケノコシーズンにはぜひともランチは、
ラーメンやスープ、味噌汁を持参したい。
その湯を沸かしがてら、バーナーで
タケノコを皮ごと焼く。
皮が黒くなるくらいに焼けば、
中身は程よくボイルされている。

アチアチと言いながら皮を剥き、
先端部分は皮も厚いし熱いので、
ナイフで切れ目を入れて剥いてしまう。
それへ、塩やマヨネーズをつけて、
はふはふと。
とれたてのエグミのない、
栗のような甘さが口中に広がる。

現地料理その2:カップラーやスープに入れる。

お湯を注ぐだけ!の
インスタント料理を山飯に
している人も多いはず。
・カップラーメン
・アルファー米
・カップスープ
などなど。これらを入れるお湯で
タケノコを茹で、
そのタケノコと茹で汁で
インスタント食品を食べるのが、
一番手軽かも。

タケノコの切り方だが、
皮を全部剥き終わったら、
図のようにナイフを入れていく。
タケノコは切ったところからどんどん
硬くなっていくので、
数本あれば全部皮を剥き終わってから、
ナイフを入れる。

だいたい、節の下は硬い。
ナイフが入らなくなったら
その先の節は切り落とす。
こうやって輪切りにしていくと、
節の下でも柔らかになってくるので、
そしたら輪切りは終了。
その先はそのまま茹でる。

茹で上がるとタケノコは
ほんのりと透明感が出てくる。

茹で上がったら、カップラーなり、
フリーズドライご飯なり、
スープなりに入れて出来上がり〜。
瑞々しい採れたての味を存分にどうぞ!

おうちで料理その1:ビールの友に堪らない〜タケノコの肉巻き

思いのほか大量に収穫して、
現地消費しきれないときは
家に持って帰ってとことん
タケノコに向き合う覚悟を決めよう。

覚悟なんて大げさな?
いやいやこれがどうして。
タケノコはどんどん硬くなっていくので、
ビールよりも風呂よりもなによりも
タケノコファーストが肝要だ。

新聞紙を広げて、傍にビールでも
用意してえんえんと皮むきをする。
可食部以上に皮のゴミが多いが、
これはいい肥料になるので畑にでもまくべ。

剥き終わったら、
すぐに食べないなら山の中で
やったようにタケノコを水煮して
タッパーなり、袋などに入れて冷蔵保管。
3日ぐらいなら持つだろう。

すぐに食べるなら、ビールのつまみにこれ。
先端部分の極上のタケノコに生のまま
バラ肉を巻き、なんならついでに
プチトマトなども仲間に引き入れて
フライパンで肉の色が変わるまで焼く。
塩胡椒ぐらいはささっとする。

麺つゆか味道楽で照り焼きにする。
まあ、分量は適当でも
それなりに味が決まる。
タケノコに火が通ったらオッケー。

おうちで料理その2:タケノコの卵とじ。もうグゥの音もでないぞこのマリアージュ!

昨夜茹でておいた水煮を使う。
親子丼の要領で、肉、しいたけ、タケノコ、
オクラなどごま油で炒めたら、
麺つゆで甘じょっぱく味付けし、
溶き卵をたっぷりと投入。
卵が好みの硬さに固まったら出来上がり〜。
好みで海苔や鰹節を散らして、
熱々ご飯でどうぞ〜。

く〜考えただけで堪らん。

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