登山ガイドの仕事をするようになって
自分自身なにが一番変わったか。
道具をテキトーに選ばなくなった、
コレが一番の変化だ。
特に衣類!
綿100%じゃなければいいんでしょ、
と、超アバウトセレクト基準だったので
山で私と会ったならばきっと
イオンでイチキュッパで買った
トレパンだったり
寝起きに思いついて登山口に来てしまった、
ユニクロの部屋着だったりと
そんなダッセー山女がもぞもぞと
山を登っている光景に遭遇したことだろう。
どうせ布キレのことだし、と
登山メーカーのノウハウなめていた。
衣類なんてファッション性しか
ないものと思ってた。
が。
登山ガイドを始めてみると
ガイドの先輩や仲間たちがなぜか
ほぼ、パンツがマムートだ。
かっこいいから?
ブランド?
気になったので買ってみた。
マムートのパンツ。
マムートはいわずと知れた
マンモス印の登山道具メーカー。
クライミング道具、特にロープの
メーカーだったかな。
そんなクライマーのためのメーカーの
なぜだかガイドたちがあたかも
日本ガイド協会の制服かのように
揃ってまとうあのズボン。
買ってみた。
そして履いてみた。
うほ。
シルエットのスタイリッシュさよ。
2割引で細く見える。
ガイド業務が立て込んだ頃に
ぼよんとしていた太ももが
一気にしゅっと引き締まった私だが
その成果をこのズボンは、世に知らしめてくれるではないか。
うっほ!
グッジョブ。マムート。
しかも。
なにこのストレスフリー。
か、軽い。
ら、楽!
さっそくいてもたってもいられずに
山へ出かけてみた。
楽しい。
足の上げ下げで膝や太ももへの
ストレスがゼロのこの開放感たるや。
ズボン、履き忘れてないよなと
思わず脚を見下ろすほど
ノンストレスの履き心地よ。
しかも、若干の防水性があるので
多少の雨ならさほど濡れない。
衣類の性能ひとつでここまで
山歩きが楽しくそして
快適になるものとは。
何年、山登ってんだかワレ。
考えてみれば
マムート、クライミング用品の
ブランドだ。
フツーの山歩きよりも
足さばきがシビアなクライマーたちの
ニーズやウォンツに応え続けた実績が
このニヤけるほどの快適性か。
説得力ありすぎるその背景。
唯一、不満はこのホック。
素直にホックボタンにしてくれれば
もっとスムーズなんだがな。
パンツ、気に入りすぎたので
Tシャツも買ってみた。
たけえ・・・。
しかもパンツほどの画期性は
さほどなかった。
最近、登山ファッションの
私個人ルールは、このタテ襟。
老いは肩周りに現れる。
どこか丸くなったフォルムにがっかり
する機会も多く、何かで誤魔化したい。
そんなアラフィフのニーズを満たすのがこれ、
タテ襟。
アラフィフのためのタテ襟。
スタイリッシュに見えるだけでなく、
ロープワークで肩がらみのときも
これなら首を火傷せずに済むだろうし。
もっとも、お値段
高すぎてさすがに肩がらみなんか
できないわな。
マムートラインナップで
揃えたくなるインセンティブがこれだ。
なにもうこのオシャレ感。
さりげなくパンツとシャツに
オレンジ色の飾りタグが。
このさりげないラインが揃ったら
めっちゃかっこいいじゃないか。
もう、揃えるしかないじゃないか。
ぜったい肩がらみなど
しないシチュエーション限定でな。
ああけど。
どっちかっていうと
タテ襟ジッパー付きシャツ、
モンベルのこれが着心地いい。
襟の高さがしっかりしているし
脇汗かいても目立たない、
このデザインの秀逸さよ。
なによりマムートの半値だもの。
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