2023年8月13日午前中だけぶらっと茶臼岳〜八幡平さんぽ

2023年8月13日午前中だけぶらっと茶臼岳〜八幡平さんぽ

茶臼岳〜八幡平はバスを活用して縦走できる

午後から用事があるけれど

のんびりとした山歩きがしたいなと

八幡平へやってきた。

秋田県横手市からクルマで2時間ちょっと。

八幡平は日本百名山にも数えられるものの

アスピーテラインで山頂付近まで行けちゃう。

・・・なので登山としてはつまらない気がして

あまり注目していなかった山域だ。

 

しかしだ。

山頂だけに着目すればどうしても

あっけない登山になってしまうのだが

八幡平周辺はいくつかの縦走コースが充実している。

これらを歩いたことがなかったなと

最近になって気がついたわたしは

ヒマがあれば足を運ぶ山域になった。

 

なんといっても平の字が示すように

全体になだらか。

高層湿原が広がる山頂部をぶらぶらと歩く

そんな山旅もいいものだ。

 

今回は茶臼口にクルマを止めて、

茶臼岳を登り、源太森、見返峠、八幡平と

プチ縦走だ。

帰りは八幡平レストハウスからバスで

10分ほどで登山口に戻って来られる。

 

コースとコースタイムについて

注意

令和6年現在樹海ラインの陥没による通行止めで、バスが臨時運行のみとなっております。

詳しくは岩手県北バスの最新の情報をご確認ください。

臨時運行の時刻表が開きます↑

朝6時ごろに茶臼登山口出発なら

八幡平頂上バス停から茶臼口へ戻るための

9時5分発のバスに間に合う

もう少しのんびり歩きたいならば

八幡平頂上バス停発11:05と11:30、

最終は15:10がある。

バス料金は令和5年現在で260円。

ちなみにこの間を歩くなら5.7km。

ーーー標準コースタイムーーー

※だいぶゆっくりです

06:00 茶臼口

07:00 茶臼岳

07:10 茶臼山荘(休憩10分ほどするか)

08:00 黒谷地湿原

08:50 源太森(展望眺めて10分休憩)

09:40 八幡平山頂

10:10 八幡平登山口

レストハウスでお土産購入などしてバスを待つ。

カレーや稲庭うどんや、コーヒーとケーキセット、

ソフトクリームや土産店も充実しています。

岩手県北バスの時刻と料金の調べ方

こちらの岩手県北バス公式サイト

出発:八幡平頂上

到着:茶臼口

以上で入力しますとバス時刻と料金が表示されます。

 

駐車場について

 

Googleマップより

アスピーテラインを

岩手側から八幡平へ向かう途中、

八幡平レストハウスの手前5.7kmに

登山口がある。

その手前に茶臼口のバス停があって

その向かいに

3〜4台分ほどの駐車スペースがある。

ここが茶臼口第一駐車場。

さらに八幡平方面へ進めばすぐ第二駐車場がある。

 

 

第一駐車場から八幡平方面へ

アスピーテラインを

ちょっと歩けば右手に登山口。

下の画像のような大きな看板があるので

見落とすことはない。

 

茶臼岳〜八幡平のプチ縦走レポ

8月13日のお盆。

午後からお墓参りがあるので

それまでの山歩きに。

4時に横手を出発し、6時に登山口。

登山天気予報では快晴だったが

山頂付近はガスのなか。

茶臼口から茶臼岳まで

お盆のこんな早朝、さすがに

誰もおらず静かに歩けそう。

道路脇にある登山口を見ればガスのなかで

ちょっと怯むが登山道の刈り払いは

しっかりとなされていて明確である。

 

登山道脇の花はもう秋である。

白い小菊のようなのはゴマナ。

もともと里にあったものが進出してきたようだ。

 

コースは茶臼岳から伸びる尾根に乗る。

やや斜度のある岩まじりの道を

100m弱高度を上げれば平坦になる。

 

1448の平坦な尾根がしばらく続く。

ときどき石垣のような巨岩が脇にあって

さすが古い火山帯だ。

 

きょうの花の主役はこちらのアザミ。

ひょろりと長い茎の先に、上を向いたかわいい花。

秋田県南では見ることがない佇まいのアザミである。

こちらはアオモリアザミ。

別名はオオノアザミ。

 

急登がはじまればそれは茶臼岳直下の

巻道だ。一箇所ロープが設置されているような

滑落しそうなところがあるが

気をつければどうってことはない。

コース全体は緩やか、かつ危険箇所はない。

 

茶臼山荘の手前にこんな岩が。

5人くらい腰掛けられそう。

 

1時間もかからず茶臼山荘。

茶臼山荘から茶臼岳はほぼ平坦な道を

10分程度だ。

 

見事な枝ぶりですな。

 

ガマズミか。ムシカリか。

 

茶臼岳までのこの道は

苔が楽しい。

 

山頂もガス。

ガスがなければ展望が素晴らしい場所。

また来るべ。

茶臼小屋から源太森へ

茶臼岳から戻ってまた茶臼山荘前に。

茶臼山荘は高床の1階仕様。

トイレは洋式でトイレットペーパーもある。

ただしペーパーはできれば

持参してほしいとのこと。

 

茶臼山荘からなだらかなくだりが続く。

雨だったらしく登山道は沢状態だ。

 

ガスで展望もない単調な道が続く。

ときどき湿原が広がり、目を楽しませる。

 

木道はやや古い箇所もあり

ときどき穴が空いているので要注意。

 

黒谷地湿原だ。

ビアガーデンのような立派な

展望台があって気持ちのいい場所だ。

 

アスピーテライン沿いに駐車場もあって

10分ぐらいでこの展望台に来れる。

 

高層湿原となっている。

池塘には酸性に強い植物しか育たない。

ミツガシワやミヤマホタルイが見られる。

 

さて今日はガスもあれば風もあるし

先へ行こう。

 

登山道は木道率が高い。

山慣れない人にもやさしい

トレッキングコースだ。

 

黒谷地がコルになるので

この先は緩やかな登りが始まる。

木道がなければこのような石が敷かれた道。

 

単調な道が続いてやや飽きた頃

広い尾根を乗っこす。

草原が広がる景色が気持ちがいい。

 

斜度が緩めばもう源太森の肩だ。

やや朽ちかけた木道を。

 

源太森はここからすぐだ。

巻くこともできるが、展望もよいし

何よりすぐなので登ることを勧める。

 

とはいえ登っても今日はガス。

何も見えやしない。

晴れていれば畚岳や鳥海山も見える場所。

 

眼下にはこんな景色が広がる。

かつて坂上田村麻呂の物見部隊として

八幡平を訪れた源太兄弟が

ここからの景色に感動したのが

源太森の名前の由来であり

八幡平の名前のきっかけである。

 

源太森から見返峠へ

源太森をくだり、

モロビ、つまりオオシラビソの

甘い香りのなかを進む。

 

ゆるやかに木道を下っていけば

景色はひらけて分岐に出る。

陵雲荘方面と見返峠方面の分岐だ。

 

どちらも景色が素晴らしいが

きょうは見返峠方面へ。

すぐに高層湿原の池塘が待っている。

 

同じ池塘の晴れの日の表情。

こちらの画像は9月中旬のものなので

あと一ヶ月もすれば

草紅葉のシーズンだ。

 

ガスの日はガスの日で

風情があって良い。

何より人が少なくて良い。

 

オオバギボウシも見頃だ。

 

これは八幡沼のほとり。

 

同じ場所の晴れた日はこんな感じ。

ガスがなければ対岸に陵雲荘が見える。

 

少し登りになって見返峠。

ここにはベンチがある。

見晴らしもいいので一息入れるにちょうどいい。

きょうは何にも見えないけど。

 

晴れた日の同じ場所。

 

このベンチの場所は

このコース1番の展望なのだとか。

晴れていれば畚岳や鳥海山、森吉山も。

 

アスピーテラインを行き交うクルマの

エンジン音がきこえるのが

やや興醒めではあるが。

 

時間があるので凌雲荘に寄って八幡平山頂へ

 

9時5分のバスに間に合いそうだったが

急いでももったいないので

陵雲荘と八幡平山頂にも足を伸ばす。

 

自然観光バスを利用したツアー客が

ちらほら登ってくる時刻だ。

 

10時すぎにバス停に。

ラーメンが食べたかったが

あいにくバス代しか持ってきていない。

電子マネーはまだ使えないようだ。

 

レストハウスには八幡平の花の写真や

本などもあってのんびり過ごすことができる。

あとで調べようと思っていた花も

ここで写真で紹介されていた。

 

晴れていなくてもこのコースは

モロビの香りに癒されるいいコースだ。

ガスで久々に涼しい山歩きもできた。

さて熱中症警戒アラート中の横手へ帰るか。

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