プロフィール
シラネアオイ |
白根葵 |
シラネアオイ科 |
芽吹きの時期に、山地で見られる。
一属一種の日本固有種。
名前の由来は花の姿がタチアオイに似ていることと、日光白根山で初めて発見されたことによる。
花と托葉
シラネアオイの蕾は、春になると地中から托葉と言われる葉に包まれて姿を表す。
托葉に包まれた蕾。
蕾を包む托葉は、他の葉のようなギザギザした形ではなく円形をしている。
ほかの葉は深い切れ込みのある形。
蕾から開花、結実まで花の生涯には托葉が寄り添う。
紫色のゴージャスな部分は実は萼で花びらではない。
シラネアオイは花びらを持たないのだ。
紫色の4枚の萼片の中央には、雄蕊とその中央には雌蕊が2本。
実
シラネアオイの実は二つ。
これは雌蕊が2つあるから。
そしてこの実が熟して地面に落ちるまで托葉が添い続ける。
なんだか托葉、健気ですてき。
おまけ
実が3つの珍しい個体。
雌蕊が3つあったのか不明。
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