2012年6月2日 沢尻岳から大荒沢岳、高下岳ぐるっと-2

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前編はこちら

沢尻岳と大荒沢岳の中間点で12時30分まで昼休憩し、
大荒沢をめざす。
写真は大荒沢手前のピーク。

手前のピークを越えると
大荒沢岳が見えてくる。

大荒沢岳の山頂直下の草付まで来た。
残雪はわずか。それでも最後の2mほど登山道が
雪に覆われ、キックステップで登る。

ここに荷物をデポし、空身でピークへ。
登山道は刈り払われている。

12時52分、大荒沢岳1313.4mのピーク。
灌木が多く、沢尻岳よりも展望は効かない。
あちらは羽後朝日岳。
あわよくば、多少の薮こぎならば
羽後朝日を狙おうかと目論んでいたが、ルートは灌木に固く閉ざされている。
かつてあったらしい踏み後は、かけらもなかった。
容易にピークに行けない、そんな山があるのがうれしい。
残雪期の楽しみにしよう。

こちら大荒沢岳の三角点。

振り返ると遠くにかすんで早池峰山と薬師岳。
手前にはここまでのルートが見えて楽しい。

南を見れば、これから越えて行く縦走ルートのピークが連なる。
そしてその奥に、ほれぼれするような和賀岳。やっぱりかっこいい。
さて、和賀岳を眺めながら行くとしますか。

大荒沢岳を下って振り返ると羽後朝日岳。
男性的な和賀岳に対し、やさしげな山容が美しい。
しかしながら、あの稜線を薮こぎして登るには
かなり手強そうだ。

大荒沢岳。
ここから南東に伸びる沢が、かなりの暴れん坊で
大荒沢、なのだそうだ。
山の姿はいたって穏やかだ。

登山道に小さなコメバツガザクラ。

登山道は踏み後は明瞭だが、
訪れる人も少ないせいか、高山植物が伸びていて
踏んづけるのが忍びない。

風食によってできた階段状の地形。

和賀岳が近づいてくる。
このルートは和賀岳をこころゆくまで鑑賞できる。
ところで、
写真手前の右下から斜めに3つの尾根を貫いて
断層らしきものが確認できる。

彼方に見えて来たのは根菅岳のピーク。
地形図には名前がない。

登山道が、カタクリに占拠されている。

振り返ると羽後朝日がかなり遠くなってしまった。
手前に越えて来たピークと縦走路。

14時7分。根菅分岐。
かつてはここから和賀岳に伸びる登山道が
あったようだが、今ではどこにも見当たらない。

根菅岳のピークが近づいてくる。
ここまでの縦走路は、割と大きなピークがあったが
根菅岳を過ぎると、起伏は緩やかになって高下岳へ続く。

根菅岳の山頂付近は岩が露出していた。

14時34分、根菅岳。1340m。ハイマツが標識を守っていた。
地形図に名前こそないが
本日越えてきたピークの最高峰だ。

さて、ここからはごらんの通り、なだらか~。

振り返ると、登って来た稜線とピーク、
奥には秋田駒と岩手山。

根菅岳山頂直下には、ぽっかりと丸く残雪があった。
雪はきれいで、周辺はなだらか。
風も当たらなそうなので
テン泊したい誘惑にかられる。
ここなら、ビールをキンキンに冷やすだってできる。

そのまんまる残雪の全体像。つまり根菅岳の全体像。

沢内村が眼下に見えて来た。

登山道は雪庇の右側にある。

本日の縦走の最後のピークは
高下岳の三角点がある1322.3m。
ここから、山頂の標柱が見える。

ややザレ気味の最後の登り。
和賀岳をバックに、高度感が壮快だ。

15時30分、高下岳三角点。
あとは下るだけ。

縦走路を見納め。
スタートした尾根から、ぐるっと見渡せる。
感無量。

分岐まで下りて来た。ここで和賀岳とも
お別れ。

高下岳からの下山路は、地形図には乗っていない高畑口へ向かう。
最初はややきつめだが、全体になだらかで
明るい登山道だ。

白樺だろうか。白い樹の森を抜ける。

やがて明るいブナの森。

登山道の左には残雪がある。
積雪期はこのまま登っていけるようだ。

だいぶ日も傾いてきた。
それにしても、この登山道はまるで公園か何かのように
なだらかで明るく、快適。
エゾハルゼミのやさしい輪唱が新緑の森に風のように染み渡る。

17時25分。高畑登山口到着。
歩き通した喜びもひとしおだが、
とにかく今はキンっと冷えたビールが飲みたいっ!

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