晩秋のポピュラーな美味しいキノコといえば
ムキタケとなめこだろう。比較的、よく採れる。
よく採れるので、しまいには飽きる。
それでも晩秋の山の中で倒木や
枯れ木にムキタケが見つかると
マイタケほどには舞い上がらないが
それなりにうれしいものだ。
こちらもムッキーことムキタケ。
キノコは幼菌のときと
傘が開ききったころのものでは
同じキノコかわからなくなるから
見分け方が難しい。
こちらはツキヨタケ。
毒きのこ。ムキタケと似ているので
時々中毒患者が出る。
名前の由来は、暗闇のなかでヒダが
青白く発光するため。
はい、再びムッキーちゃん。
ね?ツキヨタケと見分け付きにくい。
ムキタケの名前の由来は
皮が剥けやすいので。
茹でるとぺろんと剥けてくる。
こちらもムッキーちゃん。
奥に出たばかりの幼菌がある。
ツキヨタケとムキタケの見分け方だが、
慣れると、なんとなくわかる。
そもそも出る季節が若干ちがう。
ツキヨは夏から秋。ムキタケは
なめこが出るような晩秋だ。
ただし、ときどきツキヨタケも出てるから
やっぱり要注意。
上のヒダの画像は、ツキヨタケ。
付け根に短いが柄があるのがわかるだろうか?
ツキヨタケを真っ二つに割ると、
あの柄の部分に黒っぽいシミがある。
こちらはムキタケのヒダ。
柄はほとんど見えない。
こちらツキヨタケ。
がっしりとした柄がある。
ま、ここまで明瞭に柄が見えないものも
あるので、不安なら採らないことだ。
ムキタケは食感が良く、良い出汁も取れる。
キノコ鍋には欠かせない晩秋の森の
素朴なごちそうだ。
わたしの絶対に失敗しないおすすめレシピは
比内地鶏スープをベースにした鍋に
ムキタケやナメコ、
クリタケ、ブナカノカなど
この時期のキノコと
芋の子、糸こん、ごぼう、油揚げ、
ネギなどを具に。
そうそう!
キノコは虫出しを忘れずに!
キノコを採ったなら、なるべく早く虫出しし
早く茹でるのが鉄則。
虫出しは大きめのタライや鍋に水を張り
キノコを入れておく。
そうするとキノコに着いた虫が出てきて浮かぶ。
それを何度か水を換えて繰り返す。
あらかた虫出しが完了したら
大きめの鍋に湯を沸かし、
しっかりとキノコを茹でる。
そうするとまた残りの虫が出てくるから
茹で汁を捨てる。そして早めに調理する。
美味しいものほど足が早いものなのだ。
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