先日の土曜、奥森吉の小又峡から
ノロ川園までの8キロほどのアップダウンを
念願叶って歩いてきたのだが、
実は、その前週の沢登りの後遺症で
ずっと膝と股関節が痛む。
股関節は慢性的なものなので
対処方法を編み出したのでいいが
膝の方はどうしたものか。
果たしてじぶんは、歩き通せるのか。
あ、そうだ。
昔、神室山の下山でコケたときに
膝を痛め、コイツを買ったんだっけ。
ザムストのサポーター。
こいつがあれば良かろう。
そんな、ほとんど気分的な解決策で
小又峡へ行ったのだが、
結局痛みもなく快適に歩くことができた。
理由としてはおそらく
沢登りで緊張したままの筋肉に
登山で血の巡りが良くなって
いい感じにほぐれて痛みがなくなったのか、
あるいはスリリングな小又峡縦走路の
痩せ尾根歩きのなかで
アドレナリンがどばっと放出されて
痛みを感じなくなったのか。
たぶん原因は前者の血の巡り説が正解。
下山後、けろりと膝の痛みがなくなった。
つまり、ある程度山慣れしている人で、
なおかつ、
慢性的な膝に痛みなどの症状がなく
下山後の一時的な膝の不具合なのならば、
膝に痛みを感じない程度に、
無理のない範囲で軽く運動したほうが、
治りが早いということもあるのだろう。
いい学習をした。
今回はたまたま
ザムストのサポーターがあったが、
手持ちのサポーターがないならば、
テーピングの知識を
ぜひとも装備してみましょう!
去年、登山ガイドのある日に
なんだか足首の様子がビミョーだったので
急遽テーピングしたことがある。
これが思いのほかガード力があって
不安なく1日、ガイド業をこなすことができた。
どうしても動かなければならないとき、
テーピングやサポーターは
わりと頼りになるものだ。
トラブルが起きやすい足首や
膝、太ももなどはテーピングの
仕方を覚えておくことをお勧めする。
テーピングのテープだが、今回のように
関節や筋肉のフォロー目的ならば
「キネシオロジーテープ」を買おう。
幅は色々あるがトラブルの多い、
膝や太もも、足首には5センチ幅がいい。
キネシオロジーテープのほかに
テーピング用としては、
写真の右にある白いヤツ。これが
よく見かけると思う。
これは非伸縮性で、固定が必要なときに
使うテープ。
足首を痛めたりして、患部を動かさないように
したいときにはコレ。
もうひとつ、伸縮性のテープがあるが
こちらはキネシオロジーテープに比べると
汗に弱かったりする。
なので、動くことを前提として
関節や筋肉をフォローするためには
キネシオロジーテープを選ぶこと。
今回の私の症状の場合の貼り方。
膝のテーピングは症状によって
いくつか貼り方のパターンがある。
今回は、なんだか膝が不安だなーという
漠然としたものだったので、この貼り方に。
まず椅子に腰掛けるなどして
貼るときの足のフォーメーションは
膝を直角に立てる、コレ。
まずはテープの準備。
膝の皿から足の付け根まで
テープを伸ばして、その長さの
70%ぐらいでカット。
同じ長さで2本用意する。
剥がれにくくするために、
テープの角は丸くカットしておくといい。
まずは台紙をはがして膝の皿の
下に当てる。この時点ではテープは
伸ばさずそのまま貼る。
次に膝の皿のフチをくるっと
なぞって、テープを引き伸ばしながら
膝の上部まで。
テープを引き伸ばすのは
膝のお皿の上まで。のち、伸ばさずに
腰骨のでっぱった部分の方に向かって
残りのテープを貼る。
2本目のテープ。
スタートは1本目と同じ。
テープを伸ばさないで貼ってから
膝のお皿のフチを、今度はテープを
引き伸ばしながら貼る。
膝の上まできたら、
この先はテープを引き伸ばさずに
一本目と同じ終点に向かって貼っていく。
貼り終わるとこんな感じ。
上から見たところ。
この状態で階段を降りてみると
膝に安心感があるのがわかる。
テープは筋肉に沿って貼られていて
弱っていたり、不具合の原因に
なっている筋肉をこれで補佐する。
つまりはサポートタイツと同じ。
年齢とともに、どうしても
どこかに不具合が出ることも増えた。
関節など痛みがあるときは
基本は安静が第一なのだが、
山中だったりしてどうしても
動かなければならないときなどは
こうしたテーピングの知識があれば
何かと心強いもの。
他にも、下山後の大腿四頭筋の筋肉痛を
緩和させるテーピングなども
あるので、ご興味あればぜひ
キネシオロジーテープを
山のお供に。
山で役立つテーピングはこちら、
「ヤマケイ 山のABCテーピングで快適!」
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