アジサイ的なフォルムの花、
ノリウツギ。
なんだかエゾアジサイに似ているものの
どことなく地味な印象があり
さほど積極的にカメラを向けるだのして
関わることも稀だった。
ところが、
去年、秋田駒で見かけたノリウツギの
その愛らしいこと。
これ、実はもう花は終わったところ。
なのに花盛りの頃よりも色っぽい。
ノリウツギのいかにも花っぽい、
ひらひらの部分はこれは装飾花。
虫を呼ぶための飾りなのだ。
いわば「蜜、あります」的な看板だ。
で、この装飾花、じつは
受粉がすんで実がつく頃には
くるりと下を向いてしまう。
ちょうど、閉店したんで看板を下ろしました、
と言ったところ。
そして白からほんのり赤みが
付いてくる。
昆虫目線では「白」がキャッチーなのだが
もう虫には用はないと
言わんばかりの看板下ろしの
白色放棄。
面白い花なのだが
花盛りよりも、その後の方が
人間目線では魅力的なのだ。
こっちが営業中。
装飾花、上を向いているでしょ。
こっちが閉店モード。
装飾花=看板が下されている。
ドライフラワーになってもまた
ステキ。
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