左の三角山が金峰山、真ん中の
ちょっとこんもりしているのが
男亀森、奥に女亀森がある。
そして右側が真人山。
この3座をつなげて、
楽しい山遊びを提案したいし
遊びながらでも
思いがけない歴史の片鱗に
驚いてもらいたい。
知ってもらいたい。
繋げてもらいたい。
と、気持ちばかり空回りしつつ
登山ガイドやらイラスト業務やら
文筆活動やら、何よりも
会社勤めの身。
いっぱいいっぱいで
プロジェクトが遅々として
捗らない。。。
鬱々としているところへ
増田の酒井さんから
真人山へお誘いいただいた。
酒井さんとは、そういえば、
一緒に山登りするのは
これが初。
真人山といえば酒井さん。
人気の名ガイドを
独り占めの贅沢な山歩きだ。
2年前から酒井さんとは、
金峰山、男亀森、真人山の
三座を案内する企画ツアーを
検討しながらも
コロナで2年見送ってきた。
来春こそは、という思いもあっての
今日の山歩きである。
明け方の風雪も、いくぶん
大人しくなって
青空もときどき覗く。
きのこを見たり、冬芽を見たり、
ミヤマガマズミを食べたりと、
のんびり雪を踏んで、神社前に。
眼下の町は、迫りくる雪雲に
飲まれつつある。
今日はこんな雪雲が
何度か通り過ぎ、そのたびに
吹雪いたり、かと思えば
日が射したり。
神社前でみかんを食べ、山頂へ向かう。
着雪で、木々は真っ白く
クリスマス感。
山頂まで軽トラなら入ってこれるのだが
そんな林道すらも
雪のおかげで別世界のような景色だ。
2年前、平鹿三山ツアーと銘打っての
この三座巡りツアーだったが
実はこの名称、いまひとつ
しっくりこない。
というのも、真人山は平鹿町ではなく
増田町にある。
それを平鹿三山でくくるのは
なんだか雑な命名である。
この2年、それがひっかかり続け
企画ツアーに気持ちよく
気分を持っていけなかった。
「りんご三山とか」
と、こともなげに
酒井さんがわたしの二年間の
停滞にかわいい終止符を打ってくれた。
金峰山も、男亀も真人山も
麓は全部リンゴ園だし。
金峰山の麓には、
ゆっぷるの大きなリンゴのオブジェがあるし
真人山の麓には
りんごの唄の石碑もある。
植物の知識に、鳥の観察、
腹話術に、ときには歌ったりと
とても多才な酒井さん、発想も
ほんとに柔軟である。
りんご三山。
さすが。
コメントを書く