軍沢岳周回ルート2022年3月

軍沢岳周回ルート2022年3月

3月に入るとやっぱりこの界隈を
訪れずにはいられない。
フェンス越えを案ずる必要もない今年の
積雪量よ。

軍沢岳と書いて「いくさざわだけ」と
読む。別名が
拳ケ森。こぶしがもり。

拳の森と呼ばれる由来はわからないが、
ずっと、ゲンコツのことかと思っていた。
たぶん、コブシの花のコブシが
由来じゃなかろうか。

夏道のない藪山だから
コブシの咲く頃のこの山を
知る由もないが。

コースタイム(標準)

07:32 カモシカ橋の取り付き
09:55 軍沢岳の肩
10:14 山頂
10:55 P1154分岐ピーク
    途中で大休止
11:52 P1035
13:00 鬼首道路到着

本日のメンバーは
矢留山岳会のマッツとスヨさん。
天気も良さげでとにかく
どこか登りたいわれわれは出発。

急登をちょっと登って、
おなじみのネズコの尾根に。

このコース、600メートルほどの
急登続きであるが
特に難所がここ、800メートル前後のところ。
急斜面なうえに随所に落とし穴もある。

急登なうえに風も強いところなのか
毎年、雪の付き方は薄いように思う。
おかげでところどころヤブだったり、
灌木の空洞で落とし穴が待っていたり。

両脇は滑落するならここだろうなあという
嫌な斜度で谷へと落ち込む。
雪がしまっていれば
10本爪以上アイゼンとピッケル、
腐っていれば、ツボ足で
なるべくヤブの尾根にルートを
とったほうが安全かと思う。

先行トレースは、数日前のものがあり
南の雪面についているが
きょうは気温も高く、雪は腐り気味。
先行トレースを辿って
南側の雪面に乗ったら崩れそう。

難所を抜けると尾根が広くなる。
850付近。
この付近は尾根が分岐するので
下山時は南の尾根に迷い込みやすい。

ブナ林となると、急登でも
気持ちはなごむ。

腐れ気味の雪も
1000mを超えるころには
やや重い新雪となった。

主稜線直下の尾根はだいぶ広く
単調で美しいブナ林となって
方向が分かりにくい。
登りは最大傾斜を拾っていけば
行手に主稜線が現れるので
ルーファイはさほど悩まない。

下山で不安な場合はピンクテープでも
結んでいけば安心。

主稜線直下。
日が射すと雪面がキラキラ。

矢留きっての健脚メンバー。
山登りは久しぶりとかいいながら
あの急登、ずっと喋り続けてるという
心肺能力バケモノかい。

あんまり元気そうだったので
先頭重雪ラッセルを交代してもらった。

トレースなし。本日一番乗り。
主稜線から軍沢岳はすぐ。

天気予報ではドピーカンっぽかったが
神室連峰には雲。

軍沢岳山頂付近の尾根からは
今朝出発したカモシカ橋が見下ろせる。

いえーい。と記念写真でも撮っとくべ。

さて、ピストンにするか周回するか。
またあの800m付近の難所を
通るのもやだ。

P1154の登り返しすぎれば
あとは快適な尾根歩きなので
周回ルートにするべと進路決定。

せば!と軍沢岳を下る。
馴染みの山仲間の緊張感のなさで
途中まで下って、樹林帯の広い尾根に
慌ててコンパスをセット。

見事な雪庇にどよめきながら
聳り立つような分岐ピーク直下に。

軍沢岳から見ればものすごい登り返しに
見えたものだが、
いざコルから見上げるとさほどでもない。

分岐ピークいえーい。
記念写真撮っとくべ。

あーやれやれ。腹減った。

背後の山は軍沢岳。

ここから先は視界がよければ
快適尾根歩き。
往路の痩せ尾根と違って
落とし穴もない。

途中、この先で風を避けて
早いランチタイム。

軍沢岳の山頂には仙台かららきき
パーティが数人、しばらく
山頂独占しているのが見えた。

振り返れば
いつもながら、見事な雪庇。

P1035に到着すると
神室山がタイミングよく
雲から姿をみせてくれた。

このピークに立って、御大将が
見えないとやっぱり締まらない。
今年も対面できてうれしい。

数日前の先行トレースがあるので
期待していたが、
雪庇から下りるステップは
期待以上に立派なルートとなっていた。

1035の雪庇を振り返る。

さてここからは600mほどを
一気に鬼首道路まで下りる。

本日は腐れ雪。締まっていても下りにくいが
本日の雪も降り難い。
往路の難所とこっちの急斜面、
どっちもどっちの難所である。

13時には下界到着。
道の駅でラーメン食べて帰る。

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