【黄色の花】チョウジギク 日本海側の山で出会えるろくろっ首フォルム

【黄色の花】チョウジギク 日本海側の山で出会えるろくろっ首フォルム

白くてモフモフの花柄がユニークなキク科の花。

思わず立ち止まってしまう面白い形。

この子はだれ?

チョウジギクの概要

名前はチョウジギク(丁子菊)。

またの名をクマギク。

素性はキク科、ウサギギク属。多年草。

日本固有種。

主に本州の日本海側などの山地や亜高山帯の

湿った岩礫地に生える。

葉っぱは細長くて、ギザギザが縁取っている。

名前の由来と同姓同名仲間たち

チョウジギク 栗駒山中央コース 7月下旬

丁子菊で検索すれば、このチョウジギクと

こんもりと愛らしい観賞用の丁子菊が出てくる。

こんもりとした観賞用は江戸時代に関西などで

栽培されていた菊で、こちらのチョウジギクとは

特に関わり合いはなさそう。

丁子菊でもうひとつ出てくるのがこちら↑、

丁子。クローブという香辛料。

生薬としても使われる。

上の画像は丁子の蕾を乾燥させたもの。

なるほど、チョウジギクの花の部分に

似ていますね。

この花の画像は持っていないのですが

丁子の花はチョウジギクの花に

よく似た形をしています。

 

丁子もチョウジギクも

釘の形に似ていることから名づけられたようです。

中国では釘を「丁」で表していたので

そこから由来するのでしょう。

 

ちなみに丁子は家紋にも多く使われています。

丁子紋で検索するとたくさん出てきます。

こちらの家紋は「丸に違い丁子紋」。

丁子のことを知らなければ大根かと思う他ないですね。

少なくともわたしは大根だとばかり

思っていました。この家紋。

 

大朝日連峰 10月ごろ

 

フォルムが似ている仲間たち

よくよく雄しべの部分を見れば、

同じキク科でアザミによく似たオクキタアザミ

雄しべに似ていますね。

先端がクルンと丸くなるところなども似ています。

ぜひ、夏の日本海側の山に登りましたら

登山道脇にたたずむこの

ろくろっ首を探してみてください。

ところで似た様な花も押さえておきましょう。

こちらは茎部分が黒い剛毛で覆われて

なんだか物々しい雰囲気のキクです。

白いモフモフ花柄とは違うと一発で分かりながらも

色違いのモフモフ系の茎でなんだか気になります。

 

こちらはミヤマコウゾリナ。

漢字表記は深山髪剃菜。

黒い剛毛が剃刀のようなのでこのような名に

なったようです。

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