【登山の保険】とりあえず入れば安心? 万が一のとき本当に捜索費用が降りるか確認していますか?

【登山の保険】とりあえず入れば安心? 万が一のとき本当に捜索費用が降りるか確認していますか?

山の保険、今一度確認!

JRO+ココヘリ加入の方、要注意!

山の保険に入っていれば、万が一のとき

捜索費用やヘリ費用を負担してくれるんでしょ?

ざっくりとそんな把握のまま

保険を選んでいませんか。

 

JROに加入していた方は、

ココヘリと統合されています。

統合時点ですでに加入されていた人は

そのまま自動的に切り替えになったので

その後、内容を確認していない人も多いはず。

 

かくゆう私も。

今一度確認してほしい重要な点があるのです。

その捜索費用、支払われないかも。

JRO+ココヘリにご加入の方に

確認していただきたい重要な点は下記

・ココヘリによるヘリ出動は早期発見→公的機関への遭難者の位置情報共有

つまり、ヘリによる救助はない。

ここヘリの救助活動は地上部隊によるものだけです。

 

・ココヘリの捜索・救助は「役務提供型」であり

捜索費用を補填する山岳保険とは異なる。

つまり、捜索救助活動の手配をしてくれるので

会員による費用の立て替えはない。

会員またはその家族は、

遭難時はココヘリに通報するだけで済む。

しかし、会員やその家族などが手配した

民間組織への費用を補填はしない。

 

ということは、

もしも一次捜索期間中に救助できなかった場合、

地上からの救助はできても

ヘリの出動については実費がかかることになる。

 

また、所属の山岳会の仲間などによる

有志の捜索隊への捜索費用はまったくないため

本人や家族の負担、またはボランティアで

お願いすることになる。

 

それでもココヘリは強い味方!

ココヘリと一緒になったJROは

保険ではないわけだが、

そしてココヘリによるヘリ救助はないわけだが

それでも早い段階でヘリによる

遭難者の位置特定は速やかな救助に

大きな力となる。

 

ココヘリのほかに山岳保険に加入がベター

ココヘリに加入していれば

早期発見の可能性も高まるので

一次捜索の段階で救助される可能性も

高くなる。

 

しかし何が起こるかわからない山中のこと。

ましては沢やバックカントリーなどする登山者なら

なおさら山岳保険を併用するのが安心だ。

とりいそぎ、わたしも調べてみた。

こちら、一覧。

山岳保険はほかにもいろいろあるのだが

取り急ぎ、加入したかったので

知り合いの登山者たちが入っている保険を

比較し、調べてみた。

・やまきふ(ヤマレコも同じ保険です)

・モンベル

・日山協

日山協の保険

ウエブサイトはこちら

結論から言って秋田県在住のわたしは

この日山協の保険「登山コース」にした。

 

決め手は捜索費用がどの範囲まで降りるか。

やまきふの場合、

たとえば山岳会の仲間でにわかに組織したような

捜索隊に対しては捜索費用は降りない

 

捜索費が降りるのは遭難対策協議会などのような

遭難時の捜索費用がはっきり明示されている組織に

限るとのこと。

もちろんどこの県にもこのような捜索隊は

組織されているのだが

地域によってそのレベルもまちまちなように思う。

 

実際、数年前雪山遭難の捜索に参加した際、

その主要な組織は遭難者の所属する山岳会と

そのほか近隣の山屋たちだった。

しかし遭難者が加入していた保険(やまきふ)では

こうした組織への捜索費は降りなかった。

捜索費がおりないケースもあるんだと

驚いたことを覚えている。

 

ハイキングコースと登山コースどっちにする?

 

わたしは一般ルートの登山のほか

・沢登り

・バックカントリー

・クライミング

などもたまにやる。

このような登はん要素のある山行なら

「登山コース」が妥当。

 

そこまでしないが

一般コースの雪渓やちょっとした

スノーハイキングもしたい、という程度なら

「ハイキングコース」でも十分カバーされる。

やまきふ

https://www.yamakifu.or.jp

とても魅力的だし充実しているのが

このやまきふ、または山レコの保険。

 

登山届を出せば、捜索費用の限度額が

500万円が1000万円まで引き上げられるのだ。

捜対協がしっかりとしたエリア

たとえば北アルプス周辺や富士山周辺などならば

安心してやまきふに加入できるかもしれない。

 

モンベル

野外活動保険はこちら

山岳保険はこちら

こちらもとても充実しているし

捜索費も山仲間が組織した捜索隊に対しても

支払われるとのこと。

また、さまざまなシチュエーションに細分化されていて

きちんと選びたい人にはうれしいかも。

 

登はん道具を使わないようなハイキングならば

モンベルの野外活動保険が手頃に思えた。

もしたまに沢登りなどするならば

単発で登はん対象の保険を組み合わせればいい。

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