初夏の神室山へ役内口から

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おてんき以前、曇天のなか有屋口からたどり着いた神室山山頂は、
雲ばかりを眺めて帰ってきた。心残りがずっとあった。
ので、本日神室山へ役内口から入山した。

実のところ、胸突き八丁とか熊のひるね坂とか
敬遠したくなるような
場所が列挙されているものだからこのコース、
登る気になれずにいたのだが、
本当のところどんなもんだろう?
という、ギモンもあり。

さて、役内口は秋田県の秋の宮温泉そばにある。
駐車場を起点にコースがふたつあり、今回は西ノ又コースを
登りに、パノラマコースを下りに使って一周してくる。


7時ちょい過ぎに駐車場スタート。このコースは
3回の徒渉があってそのうち二つはこんな吊り橋を
酔いそうになりながら渡るのだ。
1時間以上も沢沿いの道で足場悪し。


最後の徒渉点は、↑こんな指令を受けて間もなく、
崖のような斜面を5メートルばかり急降下して沢を渡る。
正面に三十三尋の滝があって思わず見とれるポイント。
さ~て、こっからですよ!

例の胸突き八丁! 不動明王が祭られている
最後の水場で喉を潤してから取りかかる。
大げさな呼び方だとタカをくくっていたら、ホントに急な登山道。
ところどころロープが設置されている。
一時間みっちり、ときどき手を着きながら登って行くと・・・


ここからど~んと視界が開けた。
ニッコウキスゲが谷底へ向かってちらほらと咲いている。
ここまでくると、ぼちぼち「御田の神」。
胸突き八丁でがんばったおかげで足がフラフラだけど
開けた視界に元気が出てくる。


御田からニッコウキスゲと遠くに
前神室。


途中で追い抜いて行った単独行の男性に
キヌガサソウがきっと見頃だよと言われたことを思い出す↓。


さて、ここまで来て太ももが痛くなってきた。
肉離れってやつか。胸突き八丁め。。
時間的に余裕もあるので、水分を摂って、
カルシウムやカリウム豊富な行動食を食べ、
回復したところで登り始める。

これを何度か繰り返して、だましだまし何とか登る。
御田をすぎてまた始まった登りの末、窓くぐりに到着。
うまい具合にできているもんだと関心しながらくぐる。


開ける視界と神室山。そして足が痛い。。。。
何か食べると回復する。


予定より20分ほど早く山頂に到着。
こんなに天気がいいのに誰もいなかった。
狭い山頂なのでのんびりお昼を食べる。


視界は最高! 前回は雲ばかりだったけど、
今日は天狗森や小又山まで
くっきりと縦走路がうねる稜線上に見えている。
避難小屋下の水場も見えた。

やがて夫婦の登山者が到着し、入れ違いに出発。
あのうっそうとした西ノ又はやだな、と思い、パノラマコースを
下山に使う。念のため親にコース変更のメールを飛ばす。
神室山頂は通じなかったが前神室は通じた。


↑パノラマコースを前神室へ向かう。
このパノラマコース。アップダウンが多いものの、
前神室を過ぎてしまえば
そんなに大きなアップダウンはなかった。

しかも稜線歩きで気持ちがいい。
しかし、最後の1時間弱はかなりの
胸突き八丁ほどではないが急斜面。
どっちのコースをとっても楽な道ではないみたい。
有屋口がどっちかといえば、ラク。

■登り:西ノ又コース 4時間 休憩込み
■下り:パノラマコース 3時間30分 休憩込み
■コース感想:きっつ~!
西ノ又は徒渉の吊り橋渡りが楽しい。
急な山腹のトラバース道や、徒渉や、
胸突き八丁や変化に飛んだコース。
パノラマは下山で使った限りでは、
最後の急な下り以外は普通の登山道。
鳥海山も意外な近さでやたらと大きく高く見える。
距離の割には標高が下がらないので、
急ぐときは気分的に焦るかも。
時間的にはパノラマも西ノ又もそうは変わらないみたい。

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