明日の日曜と、来週の土日は
危急時講習やら赤十字の救急法講習が連続する。
忙しい日が続いたのでここらで
一息入れたいなと近所の里山へ
ランチを食べに登るとするか。
おなじみの真人山である。
雪も降ったので訪れるのは
わたしくらいだろう。のんびりできそ。
雪はまだこんな程度。
行く手の松の大木がなにやら
黄色いテープで囲まれている。
松がれか何かで倒木の恐れとかかなと
近づいてみると、ハチ注意だ。
さすがにこんな季節には飛んでいないだろう。
と思いつつも、昨今は何事も
想定外が牙を剝く。
あたりを見れば、ほかの木も黄色テープで
囲まれていて、ずいぶん今年は
蜂が幅を利かせていたようだ。
夏の暑さを思い出す。
真人公園のアスレチック遊具を
過ぎれば、登山道と同じコースに
真人三十三観音がひっそりと雪の中。
こちらはキブシ。来春の花芽。
コナラかな。
紅葉がまだらで味わい深い。
雑木林の林床にはユズリハが
鮮やかだ。
すぐ近くの金峰山はブナとユキツバキに
覆われているが、こちらでは
ユキツバキを見かけない。
モフモフに雪がもふっと。
今日の先行トレースは
タヌキ、ときどきカモシカ。
このくらいの積雪は登山道によっては
とっても歩きにくいものだが
真人山は全体に緩やかなので
足にやさしい。
今日みたいにのんびりと初冬を
楽しみたい時には最適だ。
登山道沿いには見事な赤松が多いが
やはり松枯れもちらほらと。
ツクバネがあるんだ。まだ花を
見たことがない。
マンサクの実に
サヤを被ったホオノキの芽かな。
こちらカモシカのトレース。
さっさと登れば20分ほどだが
倍以上の時間をかけて山頂神社到着。
神社からは平鹿平野の眺めがよい。
九百年以上も昔には、清原一族の
清原真人武則の居城がここだった。
真人山の名前の由来でもある。
清原真人の真人は「まひと」と読む。
684年に天武天皇が定めた
「八色の姓(やくさのかばね)」の
最も上位の姓が「真人」だ。
もともとは天皇家由来の者だけに
与えられたのがこの「真人」の姓だが
戦で功績を残した豪族にも
与えることもあったという。
清原一族と横手平鹿の歴史は
地元ということもあり興味深い。
ツエルトランチにしようかとも
考えたが、さほど寒くもなく
展望もいいので、神社の前のベンチで
くつろぐ。
真人山の三角点は、神社からさらに
廃道の林道を進んだ先にある。
行ってみようかとも考えているうちに
雲が厚くなってきたので
来た道を引き返す。
細長い松の実が豊作だった。
豊作すぎて、ちょっと
生き物ちっく。
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