![](https://bariko.jp/blog-yama/wp-content/uploads/2020/01/DSC08768.jpg)
始めてこの山に登ったのは2009年4月。
鶴の湯温泉から山スキーで登り、
小白森へ縦走してぐるっと周回ルートで
巡った山だ。
展望もよくブナ林も優しく
そこかしこにクマの生活感があり
また訪れたいと思いながら10年も
経ってしまった。
今日はスノーシューでピストン予定だ。
雪の少ない今シーズンの
ガイドメニューの代替にできないかと
そんな事情もあっての再訪だ。
10年のあいだ、自分と山との付き合いも
だいぶ深まったなあと思う。
10年前と同じく石黒山は
青空の中にあった。
![](https://bariko.jp/blog-yama/wp-content/uploads/2020/01/log-ishiguro.gif)
コースタイム=======
09:40 スノーシュー履いて出発
11:17 第一展望スポット
11:31 カラマツ林
12:37 石黒山山頂
13:00 下山開始
14:09 下山完了
![](https://bariko.jp/blog-yama/wp-content/uploads/2020/01/DSC08693.jpg)
鶴の湯の、夏場の登山者用駐車スペースが
除雪されてあったので、そこに駐車し出発。
(雪山に入るときの駐車の際には
鶴の湯事務所に一声、かけて行きましょう)
樹林帯に入って、林道を横切り
植林帯を登っていく。
![](https://bariko.jp/blog-yama/wp-content/uploads/2020/01/DSC08695.jpg)
地形図を見れば、一面の
針葉樹マークで、植林帯なんだろうと
思っていると、わりと広葉樹林も。
![](https://bariko.jp/blog-yama/wp-content/uploads/2020/01/DSC08698.jpg)
乳頭温泉界隈は、車道わきにも
ブナの二次林が美しい森を作っている。
この界隈のブナといえば
細く若い二次林のイメージしかなかったが
たまたま行き着いた一角に
ブナの巨木が数本、残っていた。
![](https://bariko.jp/blog-yama/wp-content/uploads/2020/01/DSC08697.jpg)
写真だとわかりにくいが
二次林ブナがせいぜい60年か
そこらに対して、ゆうに樹齢100年以上の
ブナが数本残されていた。
![](https://bariko.jp/blog-yama/wp-content/uploads/2020/01/DSC08802.jpg)
そしてそこらじゅうのブナには
クマの木登りあとがびっしりと。
![](https://bariko.jp/blog-yama/wp-content/uploads/2020/01/DSC08707.jpg)
立派なブナだなと目を向けると
そこかしこにクマの爪痕。
神室山界隈などはブナはあれど、こんなに
集中的にクマ爪痕を見ることがないが
さすがにこの辺りはクマが多いのだろうなあ。
![](https://bariko.jp/blog-yama/wp-content/uploads/2020/01/DSC08703.jpg)
手前の古老ブナと
奥の若造ブナの対比。
![](https://bariko.jp/blog-yama/wp-content/uploads/2020/01/DSC08713.jpg)
さてこの界隈は地形図を見れば
地形がだいぶ特徴的で
現在地を把握しやすい。
ブナ林を過ぎて右手に凹地マークを
探してみる。
![](https://bariko.jp/blog-yama/wp-content/uploads/2020/01/DSC08714.jpg)
本日一番の急登が標高差50メートルちょっと。
このコースは緩急が明確でメリハリがある。
![](https://bariko.jp/blog-yama/wp-content/uploads/2020/01/DSC08724.jpg)
小ピークを巻いてもいいが
展望を期待して登ってみると
いい具合に樹木がなく、駒から乳頭山まで
展望が素晴らしい。
![](https://bariko.jp/blog-yama/wp-content/uploads/2020/01/DSC08725.jpg)
乳頭は梢の合間にチラ見えであるが。
![](https://bariko.jp/blog-yama/wp-content/uploads/2020/01/DSC08727.jpg)
尾根の右手にある凹地。樹木もないので
湿地か沼か、水を湛えているかもしれないが、
あいにく雪のシーズンしか来れないので
確認はできない。
![](https://bariko.jp/blog-yama/wp-content/uploads/2020/01/DSC08730.jpg)
植林の杉林をようやく抜けると
カラマツ林となり空が明るい。
開放感たるや。
ここからしばらく緩やかに登り
山頂直下の登りになる。
![](https://bariko.jp/blog-yama/wp-content/uploads/2020/01/DSC08747.jpg)
途中に見つけたカモシカの
休憩跡。たぶん、いい気分で日向ぼっこ
しながらのんびり反芻していたんだろう。
![](https://bariko.jp/blog-yama/wp-content/uploads/2020/01/DSC08752.jpg)
さきほどのカモシカのトレース。
![](https://bariko.jp/blog-yama/wp-content/uploads/2020/01/DSC08765.jpg)
登るほどに、視界が広がり
乳頭山も見えてきた。
![](https://bariko.jp/blog-yama/wp-content/uploads/2020/01/DSC08767.jpg)
秋田駒は雲にまとわりつかれている。
西から流れてきた雲を
秋田駒が一身に受けてくれるせいか
その先の乳頭山界隈は快晴の模様。
![](https://bariko.jp/blog-yama/wp-content/uploads/2020/01/DSC08771.jpg)
石黒山の楽しさのひとつが
ここから先の雪原だ。
樹林もまばらになって
転げ回りたいほどに清々しい。
![](https://bariko.jp/blog-yama/wp-content/uploads/2020/01/DSC08773.jpg)
なぜこの一角が
樹林が薄いのかはわからないが
風の通り道で樹木が育たないのか
伐採があったのか。
森林限界を超えずにここまでの
開放感が味わえる山域もなかなかない。
![](https://bariko.jp/blog-yama/wp-content/uploads/2020/01/DSC08777.jpg)
なによりも、まずほとんど
誰もこない。貸切。
![](https://bariko.jp/blog-yama/wp-content/uploads/2020/01/DSC08782.jpg)
乳頭にも日が差してきて
眩しいほどに真っ白だ。
![](https://bariko.jp/blog-yama/wp-content/uploads/2020/01/DSC08781.jpg)
雪原のさき、あれが山頂かと期待するも、
![](https://bariko.jp/blog-yama/wp-content/uploads/2020/01/DSC08786.jpg)
もうちょっと先でした。
![](https://bariko.jp/blog-yama/wp-content/uploads/2020/01/DSC08788.jpg)
乳頭山に引き続き、
岩手山も見えてきた。
![](https://bariko.jp/blog-yama/wp-content/uploads/2020/01/DSC08790.jpg)
昼過ぎに山頂。
三角点のある最高点はこの先、
西へ行ったブナの中にある。
ま、きょうはこの山頂まで。
お腹がすいた。
風もないのでツエルトなしで
カップラーでランチ。
![](https://bariko.jp/blog-yama/wp-content/uploads/2020/01/DSC08796.jpg)
雪原に笹が見えるのはいかにも
今シーズンらしい雪の少なさ。
ガイドプランの代替にと思ったが
初心者向けではないなということで
まだここは個人的な山遊びゾーンかな。
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