![](https://bariko.jp/blog-yama/wp-content/uploads/2020/09/DSC02185.jpg)
登山口まであと2キロ、という地点で
あいにくの車両通行止め。
嗚呼・・・てなる瞬間だ。
せめて8キロもあるのなら諦めもつくが
2キロかい。ため息とともに車を降りて
歩き出す。
そんな半端な道すがら、
今の季節ならよくみかけるのがこれ
ツリフネソウ。
タマガワホトトギスもまた
奇をてらった造形だが、この花もまた
目を楽しませてくれるカブいたフォルムだ。
![](https://bariko.jp/blog-yama/wp-content/uploads/2020/09/DSC02256.jpg)
ピンクと黄色と二種類を見かけるのだが
この二種類、同じツリフネソウ科ではあるが
違う花だ。
こちらの黄色はキツリフネ。
チャームポイントは吊るされた花と
しっぽがある点だ。
この「しっぽ」、よっく見てほしい。
赤い方のツリフネソウはくるんと丸まっているが
黄色のキツリフネはすっと流した形状。
間違ってくるん尻尾のキツリフネがいないか
2キロの林道歩きの道すがら
探してみるのも一興。
このしっぽ。
わたしが勝手に尻尾と呼んでいるのだが
この尻尾に蜜がある。
虫たちは難儀して花の奥まで入り込まねば
蜜にありつけず、もぞもぞしているうちに
花粉まみれになって受粉の手伝いを
させられるという、ツリフネの策略だ。
![](https://bariko.jp/blog-yama/wp-content/uploads/2020/09/DSC02189.jpg)
こちらクルンしっぽの
ツリフネソウ。葉っぱはキツリフネのより
しゅっと長い。
![](https://bariko.jp/blog-yama/wp-content/uploads/2020/09/DSC02188.jpg)
こちらキツリフネ。
葉っぱはツリフネソウより小ぶり。
全国的には花期は7月から10月のようで
ピンクの方より長い。
ピンクのツリフネソウのほうは7月から9月。
![](https://bariko.jp/blog-yama/wp-content/uploads/2020/09/DSC02257.jpg)
ツリフネの由来は
釣り人が乗る船ではなく
床の間などに吊るす花器の釣舟に由来する。
キツリフネとツリフネソウと
割と似たような場所に咲く。
だいたいが黄色は黄色でピンクはピンクで
固まっているのだが
たまに上の写真のように入り混じることも。
さながら呉越同舟の花バージョン?
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