2020年10月25日 平鹿金峰山の新ルート偵察

2020年10月25日 平鹿金峰山の新ルート偵察

平鹿町醍醐のふる里の山、金峰山。
近いのと雪山でも駐車スペースがあるので
年中(真夏を除いて)ぶらりと登る山だ。

今年の初夏、その金峰山の
表参道側の入口に、表参道パノラマコースと
書かれた手作りの標柱を見つけ気になっていた。

天気のイマイチな週末、
雨があがったところを見計らって
その新ルートを探検してきた。

ルートはこちらヤマップでどうぞ。

その標柱がこれ↑。
あっぷるロードから爺杉に下りていく途中に
これがいつからか立ってあった。

このパノラマコースが使えるなら、
金峰山登山がより充実するかもしれない。
りんご園の作業道を使うよりは
だいぶ登山らしさがあるだろうし。

標柱から入ってすぐ急登が始まる。
危険箇所は特にない。
随所にピンクテープも付けられてある。

足元にはクリの実がたくさん。
この尾根のすぐ西はりんご園だし
クマがいてもおかしくはないかも。

道の状態は、新しいだけあって
草が被ったところも少なく。

パノラマコースというからには
樹林帯ではあるもののときどき
平鹿平野が展望できる。

もうそんな季節か。
ムキタケが営業開始。

あまり歩く人も少ないからか
途中途中ででっかい蜘蛛が待ち構えている。
巣を壊すのも気の毒なので
いちいち迂回しながら進む。

なんと、りんご園に出てしまった。
いいのだろうか。怒られやしないだろうか。
通っていいものか躊躇ったが、
登山道を示すピンクテープは、
人ンところの畑だろうがお構い無しに
不安な登山者をりんご園へ誘う。

やがてりんご園を抜け、古い作業道へ。

目の前に金峰山が現れた。

西にはパノラマコースの名前通りの
展望がひらけている。

もともとりんご園だったのだろう。
すでにりんごの木も切られている空き地には
日当たりの良さに草が進出してきているが
数年で、トチノキやキリ、ホオノキなんかが
成長していくんだろうな。

いつもの作業道に出て、
パノラマコース終点。

ここからはいつもの道。
両脇にはススキの背が高く、
草むらに寛いでいた野鳥が
わたしに驚いて、次々に飛び立っていく。

深い草むらにはところどころ
獣道らしい踏み跡がある。

いつもの金峰山取り付き。
まあ、今日は雨も降りそうだしここまで。

登山道は紅葉が始まっていた。
カステラと麦茶で一休み。

帰りは、いつもの作業道を通っていこう。
この道の先の稜線が、登りで使ったルート。

元りんご園のこちらのルートは
日当たり良好につき
先駆種の樹木が絶賛成長中。

こちらのキリ。まあ葉っぱの大きいこと。
花嫁ダンスの材になるのも
材質の良さもさることながら、
先駆種というだけあって成長が早いことも
都合がよろしい。

こちらはホオノキの実。
これも先駆種。伐採などがあって
森が明るくなるといち早く成長する。
パノラマコースと作業道コース、
植生の違いを見ながら歩くのもまた一興。
・・・というかマニアック。

そしてもうひとつ確認したかったのが
こちら。
林道脇にある建物。
トタンだし、扁額もないから
なにか作業小屋だとばかり思っていた。
しかし、その傍にある立派な杉の木や
背後にある滝。
このロケーションで単なる作業小屋ではあるまい。
きょう、改めて見てみたら神社だった。

じつは、いつも登山のときに
車の駐車にご協力いただいているゆっぷるの
支配人さんから、こんな古い図を見せてもらった。

ゆっぷるの事務室にあるからと
以前、金峰山の歴史についてお話を
伺った山田さんから連絡をもらい
この図を見せてもらったのだ。

距離感はめちゃくちゃだが
さきほどの写真の謎の神社、
たぶん、位置的に不動瀧。

里山歩きはこうしたパズルのピースが
突然、一枚の景色を見せ始めるから面白い。

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