YAMAPのみまもり機能、使ってますか。

YAMAPのみまもり機能、使ってますか。

さていつのまにやら天気予報では
西高東低の冬型のフレーズがひんぱんに
聞かれる季節となりました。

雪山をこれから始めたいという方も
すでに雪山始めているという方も
安全対策は無雪期よりもひときわ
万全な対策が求められる季節です。

とくにわたしたち日本海側を
主なフィールドにしている登山者にとっては
冬といえば、いつも吹雪いているし
視界は利かないし、雪は深い。

登る自分自身も緊張するけれど
送り出す家族だって、夏山に
送り出す以上に不安が大きい季節です。

できればお互いに少しでも
安心と無事を確かめ会えればということで
ぜひとも活用したいのが
YAMAPの「みまもり機能」。

3月の真昼岳ヤセツル

YAMAPのみまもり機能って?

YAMAPをスマホにダウンロードしている人も
多いと思う。
下山後に「おつかれサン」しなきゃと
山仲間が言っているのは
YAMAPのログ終了をさせることを指す。

これで山歩きの記録ができるし
今日の山での消費カロリーも表示されるから
何だか楽しい。

このYAMAPにみまもり機能があるが
使ったことはあるだろうか?
これは家族や仲間に
自分の登山活動の現在地を通知する機能。

だから、YAMAPで自分自身の
現在地を自分で知ると同時に、
家で待つ家族などに、いまどの辺りを
登っているのかも知らせてくれるのだ。

この機能は、バッテリー消費を抑えるために
機内モードにしていても大丈夫。

特にこれから雪山を始める人だと
家族がかなり心配する。
そんなとき、このみまもり機能を
使うことで、待つ人の安心と信頼を
構築できるのだ。

なお、このみまもり機能は
YAMAPの無料版でも使うことができる。

どうやって使うの?

さてこれから登山だぞと、
YAMAPを起動させ活動記録開始の画面の
左下の歯車マーク、ここを押すと
活動開始ログまえの設定などができる。

みまもり機能もここで設定できる。

みまもり機能をタップすれば
通知を受ける人の
ラインアカウント、または
メールアドレスを求められるので
入力。

ここで、LINEの友達登録は
これは有料版のみのサービス。
無料版の場合は、メールアドレスの登録を。
ここに通知を受ける人の
メールアドレスを入力する。

登録されると、その人のアドレスに
こんなメールが届く。
ただし、注意点がある。

携帯のメールアドレスを利用している人だと
YAMAPからの通知がメールフィルターで
受信できなくなっている。

なので、必ず相手が
support@yamap.co.jpを
受信できるよう、設定を調整してもらう。

もちろん、有料版ならLINEアカウントなので
そんな面倒もない。

受信した側はどんな通知がくる?

活動開始をタップして、登山開始すると
登録したメールアドレスには
こんな通知が届く。

メールのURLをクリックすれば
現在地が表示される。

つまり、登山者と同じログを
地図上で共有して確認できるのだ。
これは安心。
YAMAPからは定期的にこんな通知が
届く。

そしていわゆる
「おつかれ山」すると、
登録アドレスに、下山通知が報告される。
ただし、圏外だと
遅れて通知されるので
下山時刻が遅くなっているからと言って
慌てないように、事前に
受信者側に伝えておくことも忘れずに。

他にもいろいろ便利な安心機能

なお、YAMAPには
もしも遭難してしまったら、や
もしも噴火が起こったら、など
非常事態にアクションを起こしやすいよう
情報がまとめられたページもある。

こちらも
活動スタート時の画面の左下、
歯車マークをタップすれば出てくるので
一度確認しておくことを
オススメする。

みまもり機能があれば道迷い遭難もこれだけで大丈夫?

山のリスク管理は
基本は常に「最悪」を想定して
必ず二重の対策をとること。

なので遭難対策にYAMAPのみまもり機能だけに
依存するのはアウト。
理由はバッテリーの消耗、スマホの紛失、
スマホの故障。
環境が厳しい山の中では
こうした事態は割と簡単に怒ること。

特にこれからの雪のシーズン、
スマホは耐寒性は低くバッテリーは
あっという間に消耗されるし、
雪のなかにうっかりスマホを落とすと
滑り落ちていくか、新雪にすぽっと
埋もれて探すのは困難に。

だからやはり
ビーコンがあるとベストだし
せめてココヘリに加入することが
大事だと思う。

ちなみに雪崩に埋もれた人の捜索で
スマホの電波を拾おうと試みた事例があった。
深さ5メートル以上も埋もれていたようで
スマホでの位置特定はできなかったと聞く。

山での遭難は行方不明者扱いとなり
残された家族には保険も下りないし
会社からの退職金も
出ない場合もある。

そして冬山などでは特に
捜索にあたる人たちのリスクも
高くなる。

自分一人の登山ではないという
自覚で山の「最悪」に常に備える意識が
何においても必須の装備と言える。

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