ロープ携帯のススメ

ロープ携帯のススメ

低山にロープ?おおげさか!って
思う方も多いかと思いますが、
ひとつ想像してみてほしい。

登りは無我夢中で頂きを目指し
いざ下山となり
後ろを振り返るとそこには
結構な急斜面。これどうやって下るん・・・。

それはさながら勢いで登った電柱から
降りられずに、地域住民を
三日三晩心配させた挙句
地元消防団によってはしご車で
無事に保護され、しっかりと
消防士の胸にかかえられて
救助される様をyoutubeで
アップされる猫の心境。

まあ、猫じゃあるまいし
だれかが山から下ろしてくれるわけもなく
死ぬ思いで急斜面を下山する、
そんな経験、ないだろうか。

そんなとき、ちょっとしたロープが
あれば、がんがん降りてこられます。

チェーンスパイク など
プチアイゼンちっくなアイテムも
ありますが、
なんだか、植生を傷つけそうで
あんまり使いたくない。

で、ロープ推し。
登山ガイドが言うのもなんだが
正直、ちょっとでも足腰および
メンタルが疲れそうな急斜面では
とっととロープを取り出して
さくさく降りてしまいたいほど、
ロープの使い勝手を知ってしまうと
ラクすぎてやめられない。

クライミングのように万が一の墜落を
想定しないため、太さは8ミリ推奨。
長さについては迷うところだが、
一人の場合はダブルで使うので
30メートルあると、その半分の
15メートル一気に降りられる。

ガッツがあれば長さ50mロープを
持ちたいところだが、重くなるので
20mか30mがあたりが手頃かと思う。

とくに、初冬や早春の
雪と落ち葉がミックスした
とっても足場の悪い急斜面なんか
ぼろぼろのトラロープに
すがるよりもはるかに安心。

使うときは、
立ち枯れではないしっかりとした木に
ロープの真ん中をかけて二本にして垂らし、
その末端は結んでおく。
結んでおけばロープ末端に至ったときに
すぽっと手から抜ける心配がない。

下っていくと結構な
摩擦熱が出るので
くれぐれも、テムレスやウールの
グローブをしないように。
皮製か、スキー用の
しっかりとしたグローブを。

ということで、今日のお買い物。
8ミリ径の30メートルロープ。
やー今まで50メートルロープ、
重かった。

これで手持ちの8ミリ径ロープは
50m、30m、20m。
ロープ沼か。

一人か二人なら20mでもいいかなと。
人数が多いと、なるべく一気に下りたいので
50mがいいけど重いので
30mが妥当かなという結論。

ロープは新品はキンクといって
こんがらがりやすい。
クライミング用なら一回懸垂下降でもすれば
キンクは取れるのだが、
この補助的ロープは何度か
しごいておく。
これやらないと、山ん中でこんがらがって
むきーってなります。

真ん中にはマジックなんかで
マーキングを。

わたしがご案内する地元の金峰山、
ご参加された方はご存知のように
下山でこのロープ体験していただいております。
足場の条件が悪いとき限定ではありますが。

山ラボカテゴリの最新記事

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。