天気はイマイチだが、ガイドの下見がてら
乳頭温泉から田代平山荘まで往復してきた。
たまにはイマイチな視界の山も
経験しとかないとなあ、と。
昔は天気などかまわず
行きたければ気持ちに任せて
山に入っていったものだが
最近は、せっかく体力使うんなら
いい条件でラクしたいという
選り好みなどするようになっている。
吹雪のときのうっとおしさや
防寒、視界の悪さや
メンタルの状態などなど
たまにチェックしとかなきゃ
感覚が鈍りそう。
8時30分ごろ、孫六温泉への
除雪のない小道へ。
以前はこの向かいのバス停のスペースに
みんな車を停めて入山したが
ここは妙の湯さんの従業員の駐車場
で借り上げているとのこと。
少し歩くが、旧スキー場の向かいの
トイレのあるスペースあたりが
駐車には手頃かもしれない。
600メートルくらいの歩きだ。
20分ほどのんびりと。
朝のうちはまだ日差しもあったが
天気は下り坂。
千葉から来たというスキー客たちが
数人、先行している。
8時54分、孫六温泉からの
急登にとりつく。
本日のギアはスノーシュー。
940メートルの小ピーク。
手前のわらわらっと密なミズナラが
目印。
標高1000mを過ぎるあたりの
地味なピーク。
この付近でスキーの方々を追い越す。
シュガーをふりかけたドーナッツが
食べたくなる造形。
視界はこんな。
このあたりからはブナは二次林の
細い木ばかりとなる。
1100mぐらいからモロビが
現れ始める。
ここしばらくの気温で
モロビには着雪がほとんどなかった。
モロビの森からそれて
展望地へ寄ったが
こんな視界で何もときめく展望はない。
晴れていれば、乳頭山や
鳥海山、秋田駒の絶景が広がる。
展望地から100mもあがれば
田代平の稜線だ。
10時20分、稜線。
念の為、ピンクテープをつけて
山荘へコンパスを合わせた。
晴れていれば、秋田駒や乳頭山、
森吉山に八幡平も展望できるのだが。。。
10時35分、山荘着。
祝日だがこんな天気で誰もこない。
スキーのグループは
途中で引き返した様子。
視界もないので山頂はやめ、
山荘でのんびりしていく。
一階は戸口が雪でふさがっているので
はしごで二階へあがる。
山荘のなかは意外に暖かく、
今日は風が寒いだけで
気温はさほどでもないようだ。
甘酒をのんびりと楽しみ、下山へ。
外にでると天気はさらに悪い。
吹雪初めてきたので
さすがに一人では心細いものがある。
田代平からの下り口を
やや通り過ぎてしまい、焦って戻る。
下山で、絶対間違えるポイントの
尾根が広がって分岐するあたりでも
そちらへ引っ張られてしまい
引き返す。
風も強まって気持ちが落ち着かないと
確認作業がおろそかになる。
見覚えのある樹林に戻り
やれやれと下山してきた。
12時孫六温泉着。
たまには悪天もいい経験。
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