りんご三山ルート整備第二弾

りんご三山ルート整備第二弾

りんご三山コンプリートにかかせないルート、
男亀森からの下山ルートは
国土地理院の地形図では
徒歩道マークがついているものの
実際のところは、踏み跡が
かろうじて拾える程度の廃道。

その踏み跡も、昨今の松枯れで
道沿いには松の倒木が夥しい。
そうなると、かろうじて
拾えていた廃道が枯れ木と共に
朽ちて不明瞭となって見つからない。

おりしも季節は
草木も萌える初夏の陽気。
二、三日であっというまに
藪化が加速する。

4月に行われたコンプリートツアーの
第一回目は、ほぼほぼヤブ道の
ワイルドな行程となった。

さすがにあれから2週間以上。
廃道はさらに半野生化し
人によってはそんな登山道に
誘われたらドン引きだろう。

それは困る。
りんご三山に親しむ人を
もっと増やしたいのだ。

このままではヤブ好きのための
かなりニッチな三山として
人々に認知されてしまう。

ということで、急きょ
りんご三山ルート整備隊集結。
酒井さんの交渉力にほだされて
エキスパートたちが貴重な休日、
白い鳥海山に後ろ髪ひかれながらも
草刈機を携えてきてくれた。

感謝しかないとはこのことだ。

思った通り、廃道は野生化。
わたしも草刈機を担いではきたのだが、
慣れない草刈機に翻弄されるより
むしろルートファインディングと
倒木の危険のある箇所を
回避した新ルート開拓のため
草刈隊の先を行ったほうがよさそう。

倒木のたびに不明瞭になる道筋を
藪に潜っては探し出し、
ピンクテープをつけていく。
倒れそうな立ち枯れがあれば
歩きやすそうなルートを
見極めていく。

背後からは頼もしいエンジン音が
ブイブイと追ってくる。
いつも真昼岳の登山道整備をしている
ミノさんだ。
灌木対応の草刈機だ。

それから
増田地区交流センターの七尾会長も
愛機を振るう。

2時間ほどで
数十年ぶりに道が蘇った。
先日まで、見事な廃道を藪漕ぎながら
これはこれでアトラクションとして
楽しめるんじゃ?と
刈り払い横着の言い訳にしていた藪道が
見違えた。
やっぱり整備された道は快適だし
なにより安心だ。

第一回目の刈り払いミッションでは
思えばわれわれは
刈り払いの道具もなければ
そもそも肝心の知識もなく、
こんなもんだろうと当てずっぽうに
ナタと剪定鋏で挑んだのだった。

だがナタではとてもじゃないが
作業が大変すぎた。
1週間でまたたくまに
廃道は廃道に戻ってしまった。

そこで、廃道復活といえば
六郷登山協会だろうと
小川さんにどうやって廃道を
整備しているのかと聞いたのだ。

聞けば草刈機が最強だとのこと。
しかし草刈機、持ってないし
使ったことないし、あるいは
その日ワクチン接種だし、との諸事情で
第一弾のメンバーではどうともならない。

そこで酒井さんが
今回の助っ人お二人を
口説き落としたのだった。

刈り払った道を抜ければ
人の家のりんご園だ。
ちょうど作業しているりんご園の
農家の人がいたので
作業道を通らせてもらうことを
告げたところ、なんと。

その道はもともと
参道だったからいいのだとのこと。
聞けば、山頂の神社までの参道で
今、刈り払った道の入り口には
立派な鳥居もあったのだという。

鳥居を復活したがっている集落の
人たちもいるとのこと。
実現すれば、今後、この道を
維持できるかもしれない。

何事も、次にどう繋げて
継続させるのかが難しい。
りんご三山プロジェクトをきっかけに
鳥居でも、道でも、何か
将来へつながるものができれば
なんと幸せなことか。

一仕事のあとは
餃子とノンアルで早めのランチ。
お疲れ様でした!

ありがとうございます!

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