金峰山から真人公園まで縦走

金峰山から真人公園まで縦走

横手市平鹿町のおなじみ金峰山から
真人公園まで縦走したいと
ずっと思っていた。
問題は、縦走したとして
そのあと、どうやって帰るか。

たまたまこの週末、
増田の酒井さんと春のガイドの
打ち合わせを真人山荘で
行うこととなり、
これはチャンスと閃いた。

天気は午前中だけ良さそう。
午後は雪ならともかく
雨の予報。
酒井さんとの打ち合わせも
お昼に真人山荘なので
金峰山裏参道へ向けて
午前8時30分、スタート。

上の地図は今日の行程。
明沢ダムからダイレクトに
金峰山にとりつくので
だいぶショートカットになった。

スタートは堅雪。
急斜面もあるのでワカンでいいかなと、
今日のギア決定。

先行者は男性ソロ。
その他先行はカモシカや
狸など。

雪で視点が高くなって
巣穴のような穴を随所で発見。
覗くが住民はおらず。

明沢ダムそばの看板も雪の中。
いつも冬は自撮りに使っていた
カーブミラーは
登山者の笑顔を映せなくなった。
自らニッコリやっていた。

山頂が見えてきた。
さて、ここからショートカットしよう。
良さげな尾根を物色しながら進む。

樹林帯のなか、コンパス頼りにと
想定していたが森はこの通り。
ナラ枯れの伐採がだいぶ進んで
シビアなルーファイなしにショートカットできそう。

もはやゲレンデだ。
数日前のスキーのシュプールは
やまおやぢさんか。
これは気持ちよさそう。

狙っていた尾根に乗る。
向こうに見える杉並木は
夏道ルートだ。

快適快適と進んでいたが
ブナ の森に入って急登が始まると
堅雪は緩んでいて
まさかのラッセル。

半端に硬い雪なのでとても
体力取られる。
スノーシューにしとけばよかったかも。

こちらの裏参道、
ブナの二次林で細い幹が多いが
ときどき、こんな太いブナも。
周辺のブナはせいぜい
樹齢60年かそこらだろうが
このブナはおそらく150年は行ってるのでは?
裏参道一帯のマザーツリーかもしれない。

ショートカットしたぶん、
早い到着。
出発から1時間で山頂。
先行者は正規ルートを登ったようで
追い越してしまったらしく
本日の1着到着だ。

神社の積雪がものすごい。
行かれる方は落雪に注意を。

もうすこし天気が持つと思ったら
風が出てきて日もかげる。
今朝見えていた鳥海山は
とっくに雲の中。

神社にお参りし、
先行ソロ男性と入れ違いに
山頂を後に。

道路には降りずに
真人公園方面へ伸びる尾根に入る。
この辺りは戦後あたりにでも
ブナが全部伐採されたのか
同じ太さのブナが濃い。

コンパスを当ててルートを確認して進む。

急登を降りれば平坦な尾根だ。
昭和30年代の地形図では
ここに山道が通っていた。
今はヤブだが、なんとなく道の雰囲気は残る。

ブナ林が終わると
ミズナラと赤松の尾根。
ナラ枯れと松がれで林はスカスカだ。

二、三十年ほど前にでも
ネズミがブナ の実を貯蔵したのか
ブナの若木の一団。

この尾根上も山腹も
ナラ枯れの伐採が入った。
おかげでゲレンデのような展望。
見える山は右が男亀森、
左が女亀森。
さらに奥の白い山は
雄長子内岳。

増田から十文字の街並み。
気持ちのいいほど
見晴らしがいいが、
雪が消えるとその下の
ナラ枯れ伐採後の禿山が
温暖化問題を問いかけてくる。

女亀森山近くでこの尾根は
車道と並行する。
除雪のない車道に雪庇が崩れている。

さて、まずは女亀森へ登るか。
亀森はカップル登山にしよう。ソロだけど。

男女カップル登山の取り付きには
ハートマークが。
ソロだけどね。

イワガラミの葉痕は
どこか放心しているような
遠い目だ。

女亀森に登っていくと
なんと、
ほとんどのナラは枯れ木だ。
ナメコだムキタケだと
浮かれている場合ではないこの現状。

ここまで進行していたのか。

女亀森到着。

東屋、がんばれ。
春はもう少しだ。耐えろ。

西方向にあるのが
カップルの男亀森。
あの杉林に神社がある。

南よりには真人山。
この春、この真人山と、
男女亀森、金峰山の3つを
りんご三山として企画をひとつ、
計画中。
これから向かう打ち合わせは
まさにその企画の打ち合わせ。

さて、男亀森へ向かおう。
このあたりは松林。
里に近いし、
常に薪やら何やらで切りだしでもあったのだろうか。
松は先駆種なので
伐採後にすぐに進出してくるタイプ。

一旦コルにおり、登り返す。
見た目よりはさほど高低差はない。

ほどなくして山頂の神社。
何の神様が祀られているのか。
引き戸は開かなかったので
分からずじまい。

神社の裏手に大きな穴がある。
これは縦坑跡。
山腹にも坑道跡がある。
あまり長くは続かなかったらしいが
鉱山だ。地形図に記されている道は
鉱山の名残なのだろうか?

ここから地形図の夏道の尾根を
降りていく。結構、急だ。
そして松枯れの樹が多く
注意が必要。

りんご園に出る。
ここから真人山荘まですぐだ。
金峰山から3時間ちょっとの行程。
なかなか楽しいルート。
今日は、真人山荘で打ち合わせのあと
登り口まで車で送ってもらえるのだ。
帰りの足さえ確保できれば、
まったりとしたスノーハイキングに
とてもおすすめのルート。

真人山荘で鍋焼きうどん。650円。
お腹がすいてだいぶ食べてからの写真で失礼。
他にも焼きそばやラーメン、
定食などメニュー豊富ですよ!

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